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新型コロナウイルス感染拡大の影響でリモートワークやステイホームが推奨された2020年。必然的に家族と過ごす時間が増え、家族の形や在り方について考えるようになった人も多いのではないでしょうか。
しゅふJOB総研では、働く主婦層766名に「これからの家族の形」についてのアンケート調査を実施し、その結果を公開しました。
それによればメディアでは話題になった「コロナ離婚」ですが、実際にコロナ離婚をした・検討している人を「知っている」という回答は17%ほどで、大半が「コロナ離婚した人も考えている人も知らない」という結果に。
また、「今後の家族の形として増えると思うもの」で多かった答えは、「夫婦別姓」「同性婚」「養子縁組」「里親」などで、コロナ離婚はなくても、多様化する時代の変容を肌で感じている人は多いようです。
そのほか、「都市と田舎の二重生活」「事実婚」「親との同居」「異国籍者との結婚」「一人暮らし」「別居婚」「夫婦共稼ぎ」「ステップファミリー」「家族でもばらばらに暮らす」「結婚しない」「週末婚」「1人親世帯」などの回答もありました。
多様な家族観を否定する声も一定数あり
フリーコメントには様々な意見が挙がっていました。
従来の性別役割分業や家族制度に縛られず、家族の形も個人の生き方は「多様でよい」という声が多くあります。
「『家事は女性の仕事』的な考え方はもうナンセンス。男女共に幼少期から当たり前のように分担するべし」
「主夫もあって良いと思う」
「血縁や性別、氏にこだわることなく、気の会った者同士が助け合ってひとつ屋根の下で暮らす形も良い」
「それぞれ本人が良ければ共働きでも、そうでなくても、別姓でも、子どもがいてもいなくても、事実婚でも、全てが普通になり、多様性が認められる社会になると良い」
「結婚しない選択も増えてくると思うので、家族の定義が変わってくると思う」
「夫婦だから必ずしも寝食を共にしないと行けないとは思わない」
「家族とはそもそも生活を共にするモノという概念が変わって行けば良いと思う。死ぬまで誰かと一緒に生活するなんて、そんな契約、長すぎる」
他方で、「多様化」を否定し「伝統」にこだわる声も一定数ありました。
「核家族よりも3世帯くらいで皆で協力し合って暮らした方が楽しいし、それが、人間として真っ当な生き方なのではと、義父母を亡くして強く思った」
「価値観の多様化が進み過ぎていて、人として大切な事が失われていると思う。人は一人では生きていけないのだから、もっとみんなが昔みたいに譲り合って暮らす必要があると思う」
「家族の絆を一層大事にしなくてはならない」
「やはり家族は一緒に暮らしてこそ家族なのではないでしょうか」
「『価値観の多様化』は必ずしも良いこととは思いません。むしろこれからは、古き良き日本に回帰することが重要」
▼調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:766名
調査実施日:2020年9月16日(水)~9月23日(水)
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト「しゅふJOBパート」登録者