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新型コロナウイルスの再びの感染拡大受け、感染が増えている地域での飲食店への夜10時までの時短要請、GoToトラベルの見直しなどが実施されている。11月30日の『スッキリ』(日本テレビ系)では週末の東京の様子を報じた。
東京では今週末、小池百合子都知事が不要不急の外出の自粛を呼び掛けていたが、前週と比較すると大きな変化はなく、逆にお台場では人手が増えていたという。
番組が街の人に取材をしたところ、感染対策をしながら外出する人、再び時短要請がされていることを知らなかった人など、人々の意識はバラツキがあるようだ。また飲食店の客からは、本当に営業を10時までにすることで感染拡大を抑制する効果があるのか、疑問視する声もあった。
「夜10時にチャイムを鳴らして帰宅」? 医療崩壊か、経済崩壊か
スタジオでも街の人々の意識について議論がされる。
MCのハリセンボン近藤春菜は、時短要請などから、夜はダメだけど昼なら外出しても大丈夫という雰囲気が漂っているのではと指摘。また、コメンテーターの榊原郁恵は、<子どもじみた案かもしれないけど>と前置きしつつ、お店を時間制にしたり夜10時にチャイムを鳴らす方法を提案した。
<お店の時短とかではなく、例えば2時間制にしてタイマーを置くとか、10時になったら街中にチャイムを鳴らして帰る時間だとわかるようにするとか>
<身近に感染者がいない人も、例えば街中で、病院の重傷者が増えるようすをリアルタイムで見えるようにすれば、みんなの意識も変わるのではないかなって>
だが、感染抑制が必要であると同時に、ステイホームを叫ばれるほど飲食店やそこに関連する事業者は「悲鳴」を上げることになる。医療崩壊を防ぐためには「出歩くな」だが、経済崩壊を防ぐためには「感染に気をつけつつ出歩いてお金を回そう」なのだ。
日本政府は後者にあたるGoToキャンペーンを展開してきたが、この『スッキリ』をはじめ現時点でのマスメディアの取り上げ方は「感染拡大中なのに出歩くなんてけしからん」という空気感を作っており、今年4月の時点から何の進歩も見られない。
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