また、日本においてはNiziU登場以降、音楽シーンの勢力図が大きく入れ替わってしまったというのも大きい。
新型コロナウイルスの影響によりIZ*ONEが日本でイベントやコンサートを行うことができなくなったタイミングで『Nizi Project』(Hulu)が大きな注目を集め始め、番組から生まれたNiziUはデビュー前から大ブレイク。「Make you happy」は2020年を代表するヒット曲になった。
両者はメンバーの国籍比率などの違いはあるが、「J-POPとK-POPの融合を試みた日韓合同オーディション番組から生まれたグループ」というコンセプト面で共通しており、ターゲットとしているファン層も似ているため、NiziUのブレイクによりIZ*ONEの存在感が薄れてしまった印象だ。今年は『NHK紅白歌合戦』への切符もIZ*ONEではなく、NiziUが獲得している。
活動延長を望むファンには残念なことだが、IZ*ONEメンバーは次のステップをそれぞれ踏み出すことになるだろう。しかし今後の活動がどうあれ、日韓関係が「史上最悪」とまで言われた状況下で両国のアイドルファンに愛されるグループとなったIZ*ONEの功績は誰もが認めるところだろう。
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