
『モーニングショー』公式サイトより
12月2日「子ども部屋おじさん」というキーワードがTwitterのトレンド入りした。きっかけは同日の朝、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で「子ども部屋おじさん」の特集が組まれたためだ。
番組が説明したところによると、「子ども部屋おじさん」とは、収入があるにもかかわらず実家の子ども部屋に住み続ける独身男性とのこと。ただ、元々は恋愛経験が少なく、一人暮らしをしたことがない実家住みの男性を揶揄するネットスラングであったが。
この特集にTwitter上では、「事情があり生活費を入れ、家事もやって実家に住み続けている人もいるので、実家住み=自立していないと捉えられるような取り上げ方はやめてほしい」「“子ども部屋おじさん”と揶揄するのは男らしさの抑圧では」「生き方は人それぞれ、何が問題なのかわからない」「男性の実家暮らしをバカにしている」など物議を醸している。
高収入で実家暮らしは甘えなのか?
どういった特集だったのか、まず『モーニングショー』の流れを振り返る。
番組では<急増 高収入実家暮らし“子ども部屋おじさん”>と特集を組み、3人の「子ども部屋おじさん」に取材。
年収1000万円の30代の男性は毎月10万円を実家に入れ、趣味や交際費に20万円、残りは貯金や投資に回しているとのことだ。番組スタッフの「会社の近くに家を借りて住む考えは?」という質問に男性は、洗濯や食事の用意を親にやってもらえるため<衣食住は実家だと非常に楽>と答えた。また両親がどう思っているかについては<自分に出て行けとは基本は言わないわけですよ そういう状況に甘えてしまっている感じですね>とのことだ。
他の年収600~700万円の20代男性も「実家とは?」という質問に<一番休める場所。体もそうですけど気持ち的にも休めるかなという居心地のいい場所>と答えている。この男性は両親と定期的に映画や食事に行っているようで、金銭面や家事負担がないこと以外にも、両親との関係を大事にできるメリットがあるようだ。
番組では「子ども部屋おじさん」がアリかナシかを議論。街の声では、子ども世代の20~30代では「アリ派」が多数、親世代の40~70代ではやや「ナシ派」が多かった。
アリ派では<貯金もたまるし実家が職場に近いと効率的><自分も高齢になり子どもがいたらいざという時に安心>などの声があり、ナシ派では<彼女を家に呼びたいと思わないのか不思議><家賃のほかに光熱費など月々どれくらいかかるか知らないと結婚してから苦労しそう><男なら自立して家庭をもつのが当たり前>といった意見があった。
スタジオでは、斎藤ちはるアナが「(結婚の)相手としてどうですか?」と聞かれると、<理想は家を出ていてほしいなというのはありますね。自立しているイメージもありますし、自分が一人暮らしをしていないので、家事とかそういう面で安心ではあります。経験値がある方がいいなと思いますね>と答えたものの、<お金を貯めたいという気持ちもわかるので、将来が不安なので>と実家に住み続ける気持ちにも共感を示した。
一方で、レギュラーコメンテーターの玉川徹氏は<親のところにいたら干渉されるし、とにかく自由がないですよね><自由になったらなっただけ不都合も生じるけれども、やっぱり自由の方が価値が大きかったけどな>と「自分自身は絶対ナシだった」と語っていた。
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