多機能ペンの先駆け「シャーボ」に画期的な機能を搭載したゼブラ「シャーボNu」を徹底解剖

文=出雲義和
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 「右へ回すとシャープペン、左へ回すとボールペン」のTVコマーシャルで一世を風靡した、多機能ペンの代表選手ゼブラ株式会社(以下ゼブラ)のシャーボが令和の時代に帰ってきました。

 はじめてシャーボが発売されたのは1977年、わずか4カ月で80万本の売上げを記録した大ヒット文具として、当時の学生や社会人はもとより誰もが憧れた筆記具でした。そんなシャーボに画期的な機能を搭載した新しいモデル「シャーボNu」が2020年11月に登場しました。

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多機能ペンにおけるシャープペンシル機構の不満

 ゼブラが中高級多機能ペンユーザーの実態を調査したところ、約80%のユーザーが週に1回以上シャープペンシルの機能を使っていることがわかった一方で、そのユーザーが不満に感じていることの1位にあがったのが「シャープペンシルの芯が補充しにくい」ということでした。

 1本で3本分の役割を果たす多機能ペンのメリットを実感しながら、利用頻度の高いシャープペン機能に不満を覚えるという相矛盾したユーザーの意見は、ゼブラに限った事ではなく、多機能ペンを販売する全てのメーカーにとっては頭の痛い問題だったと感じます。

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シャープ芯が入れやすいトップインシャープ機構を搭載したシャーボNu

 今回の新製品ゼブラ「シャーボNu(ニュー)」には、これまで多機能ペンユーザーが不満として抱えてきた、シャープペンシル機構の芯が入れにくかったという現実に真正面から取り組み、ペン本体の上部から簡単に補充ができる「トップインシャープ機構」(特許出願中)を開発して搭載しました。

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シャープ機構はペンの中心に配置

 従来型の多機能ペンの場合、ボールペン機構とシャープペン機構はペン軸の中で3等分する形で収まってきましたが、「トップインシャープ機構」はシャープペン機構を軸の中央に、その周りにボールペン機構を配置しました。

 これにより、これまでシャープペンシルの芯を補充する際、軸を外してシャープペン機構に1本ずつ差し込んできた苦労から解放されることになりました。

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くっきりなめらかなエマルジョンインク標準搭載

 シャーボNuはシャープペン機構だけに特化したモデルではありません、発売から40年以上つづくシャーボシリーズの人気を支えるボールペン機構にも自信があります。付属しているボールペン機構にはゼブラ独自の油性インクと水性インクの特性を融合させたエマルジョンインクを採用、黒と赤それぞれ濃くくっきりとした筆記ができるのも大きな特徴です。

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中のインクがわかる表示窓

 回転式多機能ペンではボールペンやシャープペンシル機構に切り替える際、記号で合わせる場合が多く視認性は決して良いとは言えませんでしたが、「シャーボNu」ではクリップの下に表示窓を設けて、サインでシャープペンやボールペン黒or赤がわかるようになり視認性がグッと向上しました。

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明るくポップなグロス調

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大人の雰囲気が漂うマット調

 ユーザーのニーズが多様化する中で、オーソドックスなカラーでは満足できない人達のために、いきなり全10色のカラーバリエーションを揃えました。

 ボールペン径0.5mmには、ペンケースの中をひときわ明るくするポップなグロス調に、0.7mm芯径は上質な大人の雰囲気を纏ったマット調に、それぞれ各5色で合計10色が並び、どの色にしようかと迷う楽しみを味わえます。

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機能美を備えたシルエット

 特長的なデザインのシルエットは、上部は太く表示窓からスッと細くなるボディラインからはスマートな印象を受けます。細すぎず太すぎないフィット感に加えて、手にした状態から各機構への切り替えがとてもスムーズに行える、機能とデザインが一体化した美しさがこの「シャーボNu」にはあります。

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シャーボシリーズの資産も継承

 「シャーボNu」にはあらかじめエマルジョンインクを採用した黒と赤のインクが標準装備されていて、即戦力となる多機能ペンですが、シャーボシリーズの40年の資産とも呼べる豊富なリフィルインクが利用できるのも大きなアドバンテージです。

 エマルジョンインクをはじめとして、オーソドックスな油性インクやジェルインク、さらに黒や赤以外のインクカラーバリエーションもあるので、さらにもう1本欲しくなります。

まとめ

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 2020年は新型ウィルス感染症の流行で、生活スタイルが大きく変化しました。仕事においては在宅ワークで自宅がそのまま職場になるケースや、コロナ禍以前から一部企業で導入が始まったフリーアドレス制など、働く場所を固定しないスタイルがさらに加速しました。これらの仕事環境では、自分にとって必要な物は自分で運ぶことが当たり前になり、必然的に仕事で使うツールはより機能的であり、より携帯性の高いものが求められるようになりました。

 1本で3本分以上の役割を果たしてくれる多機能ペンは、令和のこの時代にふさわしい必要不可欠な筆記具と言えます。ゼブラの多機能ペン「シャーボNu」から新しい時代をはじめてみてはいかがでしょうか?

(出雲義和)

商品名 シャーボNu(ニュー)
発売 ゼブラ株式会社
価格 1800円(税別)
ラインナップ
ボールペン径:0.5mm
セルリアンブルー/レッド/コーラルピンク/シャンパンゴールド/ホワイト
ボールペン径:0.7mm
ブルーグレー/ワイン/ネイビー/パープル/ブラック
全10色
替芯:ESB-0.5/0.7mmが使用可能
シャーボNuは「トップインシャープ機構」を採用しているため、従来のシャーボXシリーズのシャープペン機構との互換性がありません。
発売日2020年11月24日

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