キスマイ北山が原案『快感インストール』、視聴者は賛否「そんなにエッチじゃない」「ジャニーズには早急にジェンダー教育が必要」

文=雪代すみれ
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キスマイ北山が物議醸した『快感インストール』、視聴者は賛否「そんなにエッチじゃない」「ジャニーズには早急にジェンダー教育が必要」の画像1

『快感インストール』Twitterより

 Kis-My-Ft2(以下、キスマイ)の二階堂高嗣氏主演、北山宏光氏出演及び原案のドラマ『快感インストール』(dTV)の第一話が3日に先行配信された。

 『快感インストール』は北山氏が3年間ほど前から考えていた内容が原案であり、二階堂氏のドラマ初単独主演だとして注目を集めていたが、先月27日に予告映像が公開されるや否や、<未経験男子が、 女性のおっぱいに触れるとその女性の快感を自分にインストールできる特殊能力を手に入れ、 親友とともに奮闘するという男子垂涎のオリジナルストーリー>といった内容が明らかになり、「気持ち悪い」「男同士の友情を築くためになぜ女性のエロが必要なのか」など批判が殺到。Twitter上では「 #快感インストールの配信中止を求めます」と抗議のハッシュタグも生まれた。

Kis-My-Ft2に「エロと性暴力の区別がついてない」と猛批判! dtvドラマ『快感インストール』がひどい

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キスマイ北山が原案『快感インストール』、視聴者は賛否「そんなにエッチじゃない」「ジャニーズには早急にジェンダー教育が必要」の画像2 ウェジー 2020.11.30

 『快感インストール』公式ツイッターは先月30日より更新が止まっており、「配信が中止されるのではないか」との推測もされていたが、予定通り今月3日22時より先行配信された。

故意にスカートを覗く行為は、性暴力

※ここからは第一話のネタバレが含まれます。

 ドラマ放送後にはTwitterでタイトルの「快感インストール」、ドラマの最後に二階堂氏と北山氏が踊っていたことに関し「最後のダンス」がトレンド入りし、「ニカちゃん(二階堂氏)主演おめでとう!」「みっくん(北山氏)チャラいの似合ってた」「そんなにエッチじゃないし、おもしろかった!」など、楽しんだファンも多かったようだ。

 しかし一方で、“あるシーン”には否定的な声が集まっている。

 序盤の大学のキャンパス内にて、北山氏演じるカズマが二階堂氏演じるタカに「一回座ろうぜ」と階段の下に座り、ミニスカートを履く女子を見上げ「景色がいい」「良い眺め」と話す場面があった。

 このシーンには「ドラマは楽しめたけれど、スカート覗くシーンはちょっと…」「気持ち悪い」など批判が噴出。その後太ももについて語るシーンに続くため「あれはスカートの中を覗いているのではなく、太ももを見ているだけ」と擁護する声もあったが、一方的にエロい視線を向けられることも、多くの女性にとって恐怖だ。

 なお、12月2日発売の『ザテレビジョン 首都圏関東版 2020年12/11号』(KADOKAWA)の北山氏と二階堂氏のインタビュー(p25)では、次のやりとりがあった。

<北山「女性のスカートをのぞくシーンもありますし(笑)」
二階堂「男子だよなー」
北山「俺、幼稚園のときスカートめくりの人だったから。『男ってバカだよね~』っていうところは誰でも持ってると思うから、きっと共感できる人も多いと信じたい!」>

 北山氏と二階堂氏にとっては、女性のスカートの中を偶然を装って覗くことや、幼少期のスカートめくりは「男性の性」という認識なのだろうか。この会話がTwitter上で拡散されると、「ジャニーズには早急にジェンダー教育が必要」「男を“バカ”でくくるのは失礼。性暴力の免罪符に使わないで」など炎上していた。

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キスマイ北山が原案『快感インストール』、視聴者は賛否「そんなにエッチじゃない」「ジャニーズには早急にジェンダー教育が必要」の画像2 ウェジー 2020.04.06

 また、ドラマ内でスカート覗きという行為が描かれることについて「殺人や泥棒だってドラマで描かれてるので問題ないのでは」と擁護の声もあるが、殺人や泥棒は悪いこととして描かれるものの、スカート覗きは「男子のちょっとしたイタズラ」や「男子なら興味があって仕方ない」と「男子なら許されること」として描かれることが少なくない。

 例えば『快感インストール』でも、スカートを覗くよう誘導されたとき、タカが制止するならば「スカート覗き=悪」と伝わるが、「良い眺め」と乗ってしまっているので、ドラマ内で「故意にスカートを覗くことは相手を傷つける行為」という視点が描かれていないので問題視されるのは自然な流れだろう。

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