子どもの頃『ヘンゼルとグレーテル』を読んで、お菓子の家に憧れた人も多いのではないでしょうか。
大人になり、実は『ヘンゼルとグレーテル』がとても残酷な話だと知った今でも、お菓子の家には憧れがあります。
というわけで今回は、生チョコレートやポテトチップチョコレートが有名なロイズ(ROYCE’)と無印良品から販売されている、お菓子の家作りのキットを購入。クリスマスを前に、実際に作って食べ比べてみました。
はたして、不器用な筆者でも簡単に作ることができるのでしょうか。
ロイズ「チョコレートの家」
ロイズの「チョコレートの家」、公式オンラインショップでは、税込み価格2,376円+送料で売られています。
完成した家を飾るための台紙付き。
袋を開けると、チョコレートの甘い匂いが! 作る前から食べたくなる気持ちを我慢、我慢。
壁が4個に、それぞれのパーツをつけるためのチョコレートペンが3本。
屋根の他に、6つの窓にドア、リースや雪だるま、えんとつもあります。
チョコレートペンを40度から50度のお湯につけて柔らかくしたら、あとは時間との戦いです。
いきなりチョコレートがたれるという緊急事態。
小学4年生の娘にも手伝ってもらいました。チョコレートが入っていた容器に、壁を差し込んで固定できるので意外とスムーズにできる?
かと思いきや、チョコレートが固まるのがかなり早いです。チョコレートの量をケチったため、はがれてしまいました。かといって、チョコレートを使い過ぎると途中で足りなくなってしまう可能性もあり。
かなり慌てながらも1つずつパーツを付けていきまして、20分弱で完成しました。
なんとか形になりましたが……。
よく見ると、チョコレートがはみ出ています。これが、不器用親子の限界でした。
無印良品「ヘクセンハウス」
続いて、無印良品の「自分でつくる 組み立てる ヘクセンハウス」税込み価格1,490円。
ちなみに、ヘクセンハウスとは直訳すると「魔女の家」。『ヘンゼルとグレーテル』の魔女の家がお菓子の家だったことから、ヘクセンハウス=お菓子の家という意味になったんだそうです。
クッキーパーツ、それぞれのパーツをつけるためのアイシングパウダー、砂糖菓子のサンタさんもついてきます。
無印良品では「自分でつくる 生地からつくる ヘクセンハウス」という商品も売られています。器用な人は、生地から作るのもいいかもしれません。
まずはアイシングパウダーに水を加えて、アイシングを作ります。
少量の水を加えて混ぜるのみ! なんですが、重要な部分を見逃していました。
アイシングパウダーに混ぜる水の量は、小さじ1と2分の1のみ。ちゃんと量らず適当に水を入れた結果、かなりゆるくなってしまいました。
とはいえ、もう後戻りはできません。
クッキー生地にアイシングを塗ってパーツを固定。5分から10分程度で固まるそうです。
その間に、小さなえんとつのパーツにもアイシングを塗る娘。
壁を固定する母の手から必死さが伝わるでしょうか。アイシングまみれです。ゆるゆるのアイシングは一向に固まらず、手を離したらこうなりました。
すべては、水の分量を間違えた自分のせいです。無印良品さま、本当にごめんなさい。
それでも、ロイズのチョコレートの家と無印良品のヘクセンハウスが並んだ写真が、どうしても撮りたい。ここで諦めるわけにはいきません。
撮れました。子どもの頃の夢が叶ったかのような気分です。
が、実は壁1枚を諦めました。泥棒入り放題の家です。
写真が撮れたことに満足したのも束の間。
煙突を通らずとも、サンタさん入り放題の家です。
お菓子の家・作って食べてみた結果
小学4年生の娘と一緒に、お菓子の家を作って食べてみた結果がこちらです。
正直、不器用な我々にとっては、どちらも簡単とは言えませんでした。スピード勝負のロイズに対して、乾くまで待つ必要のある無印良品。水の量さえ間違えなければ無印良品の方も、もっとスムーズに作れたことでしょう。
見た目は、どちらもかわいいですよね。ちなみに、ロイズでは別売りのデコレーションセットも販売されています。無印良品も他に売られているお菓子を作ってアレンジすることも可能でしょう。となると、今度はセンスも必要になってきますね。
どちらもおいしかったですが、あえて決めるならおいしさは、ロイズの勝ち! 無印良品のクッキーはバニラ風味のシンプルなお味。対してロイズは、ほんのりビターな本格的なチョコの味。チョコレートメーカーの本気を感じました。
ちなみに、ロイズの「チョコレートの家」に使用されているチョコレートの量は380グラム。一般的な板チョコの約8枚分にあたります。
一気に食べるのは危険な量ということで、ひとまず冷蔵庫の中へ。家を壊しつつチビチビといただきます。
というわけで、2つのお菓子の家を作って食べ比べてみましたが、細かい作業が得意な方なら本当に簡単だと思います。コロナ禍の今年は特に、自宅でクリスマス気分を味わうのには最適といえるのではないでしょうか。
みなさま、良きクリスマスをお過ごしください!