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一年で空気がもっとも乾燥する冬は、髪の毛の広がりやパサつきなどによって、髪がまとまりにくく「ダウンスタイルが決まらない……」と嘆く人が少なくありません。そんなストレスを感じていたら、ふだんのヘアケアを見直してみましょう。
例えば、10代~20代はシャンプー後に半乾きのまま寝ても、翌朝のブローできれいにまとまったかもしれませんが、年齢を重ねるとそうはいきません。毛髪が老化して細くなったり、うねりが出やすくなったりします。あらゆる摩擦や刺激を受けやすくなり、その影響がてきめんに現れるのです。すると、以前と同じケアのままでは、きれいなシルエットをキープするのが難しくなります。
そこで今回は、間違った髪のお手入れ法を4つ解説します。
①“素髪”にドライヤーをかける
まず、タオルドライ後、“素髪”にドライヤーをかけるは避けましょう。入浴時にトリートメントをしていても、年齢を重ねた髪は、ドライヤーの熱に対する抵抗力が低下しています。そのままドライヤーをかけたら、ドライ毛に拍車がかかり、広がって扱いにくい髪に変化します。
では、アウトバストリートメントとインバストリートメントの違いは何でしょうか? じつは。“補修部分”に違いがあります。インバスは主に髪の内部、アウトバスは髪の外側を補修します。コーティング力に長けたアウトバスは、ドライヤーや紫外線などの熱刺激から髪を守る働きに優れているのです。
アウトバス市場には、オイルやミルク、ミストなどがさまざまなテクスチャ―が登場しています。現在、人気を博しているのがオイルタイプ。濡れた髪にも均等になじみやすく、乾いた後もツルンとしたなめらかさや、程よい束感がでます。今っぽい質感に生まれ変わるので好評です。
ドライヤーもイオン搭載型やスカルプモード機能を備えたヘアケア重視型が登場し、美髪力アップに貢献していますが、アウトバストリートメントを塗布してからのほうが断然、髪の老化や広がりが防げます。アウトバス製品で乾燥を防ぎ、まとまり感のある髪をつくる習慣が重要です。
ドライヤーの使い方が中途半端
髪は濡れた状態から乾くときにクセがつきます。つまり、生乾きの中途半端なドライだと髪にクセがついて、翌朝まとまらない原因になります。
オーバードライを気にする人もいますが、きちんとアウトバストリートメントを使用してから乾かせば、熱ダメージは防げます。髪は、少なくとも90%は乾かしてクセを残さないことが大切です。
特に髪の内側の根元、耳後ろの毛束は乾き残しが多い部分。髪をかき分けたり下から上に開いたりして、しっかり乾かしていきましょう。また、広がりやすい人は根元を乾かす際、根元側を少しだけ引っ張り、最後に冷風で髪全体を冷やします。根元からの広がりが解消され、髪一本一本がキュッと引きしまって滑らかに整います。
③アイロンやクルクルドライヤーに頼りすぎ
ヘアシルエットを作るのに、全てアイロンやクルクルドライヤーに頼っていませんか? 髪にトラブルを抱えたまま高熱を毎日あたえると、ダメージの蓄積がより進み、髪の内側は骨粗鬆症のようにスカスカになってしまいます。特に冬場は、髪の状態を見ながら、使用頻度を減らすことを心がけましょう。
髪の表面を艶っぽく演出するには、カーラーが大活躍します。トップなどボリュームをつけたい部分や、サイドに毛流れが欲しいときに大きめのカーラーを巻いてみましょう。弱風のドライヤーを当て、冷えるまで放置すればシルエットにツヤとまとまりがでます。髪に優しく、お勧めの方法です。
④頭皮ケアよりも毛先のケアを重視している
髪のダメージは毛先が目立ちやすく、毛先にケアが偏りがちです。しかし、年齢を重ねた髪は、ヘアトリートメントによる毛先中心のケアでなく、これから生えてくる髪を丈夫に保つ“頭皮ケア”に目を向けましょう。
エイジングケア目的のトリートメントで髪内部にもしっかり栄養を行き渡らせ、洗髪後は頭皮ローションで潤いや栄養を投入し、簡単なマッサージで血行促進。習慣化していけば、次に生えてくる毛髪にハリコシが生まれます。
若い時は毛髪の多さや硬い髪質が原因でしたが、歳を重ねると毛髪が痩せてクセが出ることで、広がりやまとまりにくさを引き起こします。大人髪はハリコシが艶感にもつながります。肌と同様、年齢に応じた頭皮ケアを大切にしましょう。