髪が広がる、まとまらない…乾燥毛の間違った習慣4つ

文=小澤佐知子
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GettyImagesより

 一年で空気がもっとも乾燥する冬は、髪の毛の広がりやパサつきなどによって、髪がまとまりにくく「ダウンスタイルが決まらない……」と嘆く人が少なくありません。そんなストレスを感じていたら、ふだんのヘアケアを見直してみましょう。

 例えば、10代~20代はシャンプー後に半乾きのまま寝ても、翌朝のブローできれいにまとまったかもしれませんが、年齢を重ねるとそうはいきません。毛髪が老化して細くなったり、うねりが出やすくなったりします。あらゆる摩擦や刺激を受けやすくなり、その影響がてきめんに現れるのです。すると、以前と同じケアのままでは、きれいなシルエットをキープするのが難しくなります。

 そこで今回は、間違った髪のお手入れ法を4つ解説します。

①“素髪”にドライヤーをかける

 まず、タオルドライ後、“素髪”にドライヤーをかけるは避けましょう。入浴時にトリートメントをしていても、年齢を重ねた髪は、ドライヤーの熱に対する抵抗力が低下しています。そのままドライヤーをかけたら、ドライ毛に拍車がかかり、広がって扱いにくい髪に変化します。

 では、アウトバストリートメントとインバストリートメントの違いは何でしょうか? じつは。“補修部分”に違いがあります。インバスは主に髪の内部、アウトバスは髪の外側を補修します。コーティング力に長けたアウトバスは、ドライヤーや紫外線などの熱刺激から髪を守る働きに優れているのです。

 アウトバス市場には、オイルやミルク、ミストなどがさまざまなテクスチャ―が登場しています。現在、人気を博しているのがオイルタイプ。濡れた髪にも均等になじみやすく、乾いた後もツルンとしたなめらかさや、程よい束感がでます。今っぽい質感に生まれ変わるので好評です。

 ドライヤーもイオン搭載型やスカルプモード機能を備えたヘアケア重視型が登場し、美髪力アップに貢献していますが、アウトバストリートメントを塗布してからのほうが断然、髪の老化や広がりが防げます。アウトバス製品で乾燥を防ぎ、まとまり感のある髪をつくる習慣が重要です。

ドライヤーの使い方が中途半端

 髪は濡れた状態から乾くときにクセがつきます。つまり、生乾きの中途半端なドライだと髪にクセがついて、翌朝まとまらない原因になります。

 オーバードライを気にする人もいますが、きちんとアウトバストリートメントを使用してから乾かせば、熱ダメージは防げます。髪は、少なくとも90%は乾かしてクセを残さないことが大切です。

 特に髪の内側の根元、耳後ろの毛束は乾き残しが多い部分。髪をかき分けたり下から上に開いたりして、しっかり乾かしていきましょう。また、広がりやすい人は根元を乾かす際、根元側を少しだけ引っ張り、最後に冷風で髪全体を冷やします。根元からの広がりが解消され、髪一本一本がキュッと引きしまって滑らかに整います。

③アイロンやクルクルドライヤーに頼りすぎ

 ヘアシルエットを作るのに、全てアイロンやクルクルドライヤーに頼っていませんか? 髪にトラブルを抱えたまま高熱を毎日あたえると、ダメージの蓄積がより進み、髪の内側は骨粗鬆症のようにスカスカになってしまいます。特に冬場は、髪の状態を見ながら、使用頻度を減らすことを心がけましょう。

 髪の表面を艶っぽく演出するには、カーラーが大活躍します。トップなどボリュームをつけたい部分や、サイドに毛流れが欲しいときに大きめのカーラーを巻いてみましょう。弱風のドライヤーを当て、冷えるまで放置すればシルエットにツヤとまとまりがでます。髪に優しく、お勧めの方法です。

④頭皮ケアよりも毛先のケアを重視している

 髪のダメージは毛先が目立ちやすく、毛先にケアが偏りがちです。しかし、年齢を重ねた髪は、ヘアトリートメントによる毛先中心のケアでなく、これから生えてくる髪を丈夫に保つ“頭皮ケア”に目を向けましょう。

 エイジングケア目的のトリートメントで髪内部にもしっかり栄養を行き渡らせ、洗髪後は頭皮ローションで潤いや栄養を投入し、簡単なマッサージで血行促進。習慣化していけば、次に生えてくる毛髪にハリコシが生まれます。

 若い時は毛髪の多さや硬い髪質が原因でしたが、歳を重ねると毛髪が痩せてクセが出ることで、広がりやまとまりにくさを引き起こします。大人髪はハリコシが艶感にもつながります。肌と同様、年齢に応じた頭皮ケアを大切にしましょう。

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