JO1の “ファンダム”、過激さ孕む熱量の問題点 アーティストの評判にも影響が

文=momotoxic
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JO1公式Twitterより

 日韓合同のオーディション番組『PRODUCE 101JAPAN』(TBS系、GYAO!)出身のアイドルグループとして日本のアイドル界に様々な影響を与えてきたJO1。その一つとして、JO1の応援のために行動的なファンダムが挙げられる。運営側が「MV再生回数公約」イベントのような扇動的な企画を行う影響もあり、K-POPアイドルのファンのように駅に応援広告を出したり、ミュージックビデオの再生回数上昇に力を入れているファンが多く見受けられるのだ。

 JO1が行っている「MV再生回数公約」とは、ミュージックビデオの目標再生回数を達成するごとに新たなコンテンツをリリースすると告知することで、ファンの視聴を促す企画。たとえば、11月10日に配信された「Shine A Light」のミュージックビデオでは、300万回再生で「PERFORMANCE VIDEO」、500万回再生で「RELAY DANCE」、700万回再生でメンバーのパートを入れ替えた「PART SWITCH Ver.」、1000万回再生で「SPECIAL VIDEO」が公開されるとの「公約」が掲げられている。

 これまで男性アイドル市場を事実上独占していたジャニーズ事務所は、つい最近までインターネットを使ったプロモーションには否定的な立場をとっていたため、こういった動きはほとんどなかった。

 アイドルに限らず、音楽業界ではTwitter、TikTok、YouTubeなどのネットコンテンツでバズを起こすことが最大のプロモーションであり、ブレイクになくてはならない要素となっている。アーティストのために献身的に動いてくれる熱心なファンは、業界にとって非常にありがたい存在である。しかし、このようなファンの盛り上がりは時に行きすぎたムーブメントを引き起こしてしまうようである。

JO1のTwitter大喜利ハッシュタグに批判殺到

 11月16日に『第71回NHK紅白歌合戦』出場者ラインナップが発表された直後には、「#JO1が紅白に出れない理由選手権」という身内ネタが、一部のファンの間では賛否両論を生んだ。

 これは、JO1の『紅白』落選を受けたファンが自発的に始めたTwitterの大喜利ネタ大会。SNSのハッシュタグイベントは、ファンが多くツイートすることでトレンドに上がるため、宣伝効果につながることは言うまでもない。しかし今回の場合では、NHKやジャニーズ事務所に対して攻撃的な言葉を投げつけているため「大喜利」とは言い難いツイートも多く、批判的な意見が多く出た。

 また、8月放送『2020 FNS歌謡祭 夏』(フジテレビ系)にJO1が出演できなかった際には、番組の公式アカウントに出演のリクエストを送るファンが大量に発生。JO1を応援したい気持ちは理解できるものの、こうした動きについては「やりすぎ」という声が上がった。

 これが影響したのか定かではないが、結果として、12月2日放送『2020 FNS歌謡祭』には出演できた。しかし、Twitter上での振る舞いによって、JO1やそのファンに対する悪い印象をもった人はかなりの数いるようだ。

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