BTS、強引な「ファミリー」の押し付けに不満噴出でファンがデモ実施

文=wezzy編集部
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Getty Imagesより

 BTSの所属事務所・Big Hitエンターテインメント(以下、Big Hit)の“事務所ファミリー”構築への道のりはかなり難しそうだ。

 12月14日、BTSのファン有志はBig Hitの事務所ビル近くに「Big Hitレーベルコンサート絶対反対」などと書かれたトラックを走らせ、事務所の方針に強い不快感を示したという。

 問題となっている「Big Hitレーベルコンサート」とは、今年の大晦日に韓国で開催される予定のカウントダウンコンサート「2021 NEW YEAR’S EVE LIVE presented by Weverse」のこと。本来は限られた人数の観客を入れたうえでオンラインでも中継する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大を受けてオンラインのみでのイベントに切り替わっている。

 このイベントにはBTSやTOMORROW X TOGETHER(TXT)といったBig Hit所属グループのみならず、GFRIENDやNU’ESTといった最近Big Hit傘下に入った事務所のグループも名を連ねている。

 Big Hitは2019年にGFRIENDが所属するSOURCE MUSICを、2020年に入ってからは、SEVENTEENやNU’ESTが所属するPledisエンターテインメントと、ZICOが設立したKOZエンターテインメントを買収し、拡大を進めている。10月に上場を果たした時は、日本のワイドショーなどでも大きく取り上げられた。

 ファンの問題意識は、買収で傘下におさめた事務所のタレントも含めて無理やり事務所の「ファミリー」感を演出しようとしているところにあるようだ。今回のカウントダウンコンサートに向けてファンからは「BTSを利用したBig Hitの広告戦略」「強引な連帯感の演出」といった批判の声が出ているという。

 なぜかというと、BTSをはじめとしたBig Hitのグループと、それ以外のグループとの間に、親密な関係性が見られないためだ。

Big Hitを悩ませるBTSメンバーの兵役問題

 Big Hitは2005年に作曲家のパン・シヒョク氏によって設立された会社。それまでパン氏は、TWICE、NiziUなどが所属するJYPエンターテインメントで働いていたキャリアをもつ。

 設立当初は破産寸前にまで追い込まれたこともあったが、それが今や「K-POP4大事務所」(他は、SMエンターテインメント、JYPエンターテインメント、YGエンターテインメント)の一角。音楽業界の地図を大きく書き換えるきっかけとなったのは、2013年にBTSを生んだことだった。BTSの歴史的な成功が弱小事務所のひとつだったBig Hitを大きく変えることになる。

 一方、会社の「今後」を考えるうえでやらなくてはならないことは非常に多い。そのひとつがBTSメンバーの兵役だ。

 韓国の成人男性には兵役が義務づけられており、特別な理由がない限り28歳までに約20カ月もの間、学業や仕事を止めなくてはならない。12月1日に韓国の国会で可決された兵役法改正案により、K-POPアイドルのような大衆芸術分野のアーティストも、文化体育観光相の推薦を受ければ30歳まで入隊を延期できるようになったため状況は変わったが、本来であれば近々BTSメンバーも兵役に行かざるを得ない状況だった。

 しかし、現状では免除ではなく延期である。最年長メンバーのジンは2022年12月には30歳の誕生日を迎える。この時に兵役の延期や免除の議論が出なければ、BTSは次々とメンバーが兵役に行ってしまいかなり長期間7人揃っての活動ができなくなる。

 BTSのファンの中には「7人の絆」に魅力を感じている人も多く、メンバー全員の活動でなければファンをやめてしまう人も多いのではないかと言われている。

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