8畳2間に犬182頭…30年続いた虐待飼育 救出された犬たちの譲渡先が無事に決定

文=中崎亜衣
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 今年10月、「公益財団法人どうぶつ基金」の視察によって、島根県出雲市の民家で、8畳2間に最多時で182頭の犬が虐待飼育されていたことが明らかになりました。30年以上虐待飼育が続いた現場では、十分なエサも与えられず、病気や怪我をして治療を受けさせてもらえない犬たちがごみや糞尿にまみれて暮らし、指や耳を食いちぎられた犬もいました。

 近隣住民も鳴き声や糞尿臭に困り、幾度も行政に苦情を伝えており、今年7月と11月には陳述書も提出されていました。しかし、7月に立ち入り調査を実施した出雲保健所と警察は、「飼育状態から虐待とはみなされず、 又、緊急的な措置が必要な状況でもない」との判断でした。

 10月19日に視察を行った「どうぶつ基金」からの通報にも、島根県側は「虐待と判断していない」との回答。しかし「どうぶつ基金」が島根県側の要請に応じ、犬たちの診断結果を提出したところ、島根県知事は翌日の定例記者会見で、本件が虐待にあたると認め、出雲保健所は全頭を保護しました。

 保護された犬たちは、全国のボランティアや獣医師、島根県行政獣医の協力により、不妊手術や傷病治療など必要な獣医療を受けることができ、出雲保健所で譲渡会を行うなどして、引き受け先を募りました。多くのメディアに取り上げられたこともあり、12月1日までに全頭(死亡した犬を除く)の引き受け先が無事に決まったとのことです。

 多頭飼育の問題は全国で相次いでいます。今年10月15日、環境省は自治体向けガイドラインの骨子案を有識者検討会に示し、動物愛護部局と社会福祉部局が連携し、動物と飼い主の両方を支援するよう呼び掛けています。

「公益財団法人どうぶつ基金」では、犬猫の殺処分ゼロを目指し、様々な活動をしています。

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