P&G、LGBTQ+調査で「ダイバーシティに配慮した美容室を」の声に応える『#PrideHair・サロン』プロジェクト始動

文=中崎亜衣
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GettyImagesより

 P&G(プロクター・アンド・ギャンブル ジャパン)のへアケアブランド・パンテーンが、12月17日より「#PrideHair・サロン」プロジェクトをスタートさせました。

 パンテーンは、「#HairWeGo さあ、この髪でいこう。」キャンペーンなどを通し、髪型校則や就職活動の在り方について問題提起を行ってきました。その中で、美容サロンで働く人たちからの「サロンをひとりひとりの個性に寄り添う場所にしたい」という声、LGBTQ+当事者からの「ダイバーシティに配慮した美容室が増えて欲しい」という声を受け、「#PrideHair・サロン」プロジェクトを立ち上げたそうです。

 「#PrideHair・サロン」プロジェクトでは、日本初となる美容サロン向けLGBTQ+フレンドリーマニュアルの作成と普及、賛同サロンを全国に広める活動が行われる予定です。また、LGBTQ+当事者に、多様性を尊重するヘアサロンの情報提供を行い、マッチングしやすい仕組みを作っていくとのこと。

 プロジェクトに先立ち12月15日・16日には、美容サロン向けLGBTQ+フレンドリーマニュアル作成のためのオンラインワークショップを開催。参加したLGBTQ+の当事者10名、LGBTQ+フレンドリーを実践するサロンで働く美容師3名が、マニュアルの内容や普及方法について、ディスカッション形式で自身の体験談を交えながらの意見交換が行われました。

 ディスカッションでは、「彼氏・彼女の話題になると気まずい」「短い刈上げにしたいと言っても、似合わないと言われ、ボーイッシュなショートカットにしかしてもらえなかった」などの体験が語られる一方で、「本当に自分にとって居心地の良いヘアサロンが見つかってからは、色々な髪型をオーダーできるようになり、ヘアサロンへ行くのが楽しみになった」という声も寄せられたといいます。

 LGBTQ+当事者への調査によると、「ヘアサロン(美容院・理容室)で自分が本当になりたい髪型をオーダーできなかったことがある」という人は75%。また、半数以上の人が、行きつけのヘアサロンのスタイリストに「自身のセクシュアリティを伝えたいと思わない」と回答しており、「相手に気を遣わせてしまいそうだから」「伝えると通いづらくなりそうだから」などネガティブな側面を懸念する人もいました。

 「セクシュアル・マイノリティ(LGBTQ+)に配慮したヘアサロンを知らない」という人は67%、「セクシュアル・マイノリティ(LGBTQ+)を始めとする、ダイバーシティに配慮したヘアサロンが増えてほしい」という人は87%でした。

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▼調査概要
調査地域:全国
対象者条件LGBTQ+のいずれかに該当する20~59歳の男女
調査手法:インターネット調査
実査期間:11月27日~12月2日
サンプル数:300人

 美容サロンで働く方への調査では、「ヘアサロンにおいて、セクシュアル・マイノリティのお客様への配慮や取り組みは必要だと思う」という回答が73%、「日本のヘアサロン全体として、すべてのセクシュアル・マイノリティの方が、自分らしさを偽らずに、自分らしい髪をヘアサロンで実現できる社会を目指すことに賛同する」という答えが91%。

 しかしながら美容師・理容師の93%は「勤めているヘアサロンに、セクシュアル・マイノリティのお客様への対応など、ダイバーシティに関するガイドラインがない・あるかわからない」と回答しており、多様性を尊重するサロンを作るための情報は現状ではまだ不足しているようです。この課題解決に向けた「#PrideHair・サロン」プロジェクトの取り組みに期待したいところです。

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▼調査概要
調査地域:全国
対象者条件:美容師、または理容師として働く20~59歳の男女
調査手法:インターネット調査
実査期間:11月27日~12月2日
サンプル数:200人

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