トイレや更衣室の盗撮、股間を強調した写真。女性アスリートの性的消費、メディア側の問題も大きく

文=wezzy編集部
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GettyImagesより

 今年10月、日本オリンピック委員会(JOC)が、女性アスリートが性的な意図で写真を撮影され、SNSで拡散されるといった被害に対策を講じる考えを示したことで、ついに女性アスリートたちが声を上げ始めた。

 バレーボール女子元日本代表・大山加奈さんは、TwitterにJOCの発表記事を引用するかたちで<全力で守ってあげてほしい‼︎ 特に学生の大会だと更衣室が十分に確保されていなかったりしてちょっと影になるところでパッと着替えたり、トイレの個室でなく手洗い場のところで着替えたりで、外からも丸見えという状況…>と投稿。

 12月1日に公開された「日刊スポーツ」のインタビューでも、大山さんは詳細に女性アスリートが受ける性的被害について語った。大山さんが現役だった当時は、大会会場のトイレの個室を盗撮した動画や赤外線カメラで下着が透けるように撮影された写真がネット上に流出していたといい、<自分のはなかったが、本当にショックだった。怖かった>という。選手本人たちは<女子アスリートはある程度しょうがない><気にしていたらプレーできない>と諦め、受け入れざるを得なかったそうだ。

 Twitterやネット掲示板、YouTubeには、女性アスリートの太ももや臀部、胸元の写真を性的な意図で投稿・消費する人は少なくなく、JOCには迅速な対策が求められている。これは今に始まったことではなく、長くネット上でくすぶっていた問題で、焦点を当てるのが遅すぎるくらいだ。

 一方で、女性アスリートを性的に消費しているのは、一部の個人だけの問題ではない。メディアの姿勢も問われている。

田中理恵、安藤美姫も告発「雑誌での性的消費」

 体操元日本代表の田中理恵さんは、12月21日に公開された「Yahoo!ニュース」のインタビューで、現役時代の嫌な出来事を振り返っている。

 田中さんは競技中、足を開いた瞬間にカメラのシャッター音が聞こえていたという。また、友達から「理恵ちゃん、(雑誌に)出ていたよ」と言われ雑誌を見てみると、自分の写真は“袋とじ”になっていたこともあったそうだ。あからさまに性的なものとして扱われていた、ということである。田中さんは<一生懸命、目標に向かっている中で、そういうことをされると悲しい気持ちになります>と、注意を促した。

 田中さんは現役時代に“美人アスリート”としてメディアに取り上げられる機会が多く、彼女へ性的な視線を注ぐ記事も少なくなかった。たとえば2012年9月の「Asagei plus」が掲載した記事はそれが顕著だ。

 記事の内容は、カメラマンが競技中に田中選手にハプニングが起こることを期待してカメラを構えていたものの、田中選手は恥骨部にテーピングをして「エロ激写」を封じていたというものであった。

 また、プロフィギュアスケーターの安藤美姫さんも、今年2月の朝日新聞デジタルのインタビューで、競技中の写真が性的な意図で週刊誌やスポーツ紙に載り、苦しんだ過去を明かしている。

<競技中に足を上げたところを、下からのアングルで撮った写真が週刊誌やスポーツ紙に載りました。純粋にフィギュアスケートが好きで、曲に合った衣装を着て演技しているのに、違った目線で取り上げられていたことを知りました>
<写真が大人の男性が読む雑誌にも載ったようで、男性はみんなそういう考えの人なのかなと思いました>

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