
ドラマ『刑事7人』公式Twitterより
俳優・吉田鋼太郎が12月21日の『ごごナマ』(NHK)にゲスト出演したが、「台本にないキス」について言及する場面があり、物議を醸している。
番組では吉田の噂を検証。番組レギュラーの東貴博が「台本に書かれていないのにキスをする!?」との噂を紹介し、実際に朝ドラ『花子とアン』(NHK)で夫婦役を演じた仲間由紀恵とのキスシーンを例に出した。すると吉田は、本番ではなくテストからだと釈明しながらも、<(演出ではなく)自発的に私から><(仲間とキスを)したかったのもある>と、作品のためだけではなく、自身の欲望もあったと告白した。
さらに、他にもキスをした相手として白石加代子や林遣都の名前も上がり、東から<キスはしたいんですか?>と問われると、吉田は<キスはしたい。したいかしたくないかって言うと、したいですよそりゃ>と、開き直ったようだった。
吉田鋼太郎は鈴木杏にもいきなり“ディープキス”
吉田鋼太郎の「台本にないキス」被害にあった役者は他にもいる。今年9月、『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)にゲスト出演した鈴木杏は、12年前に舞台で吉田と共演した際のエピソードを披露。舞台では鈴木が吉田に軽くキスをして部屋を出ていくシーンがあったというが、ある日の本番、鈴木がキスをすると吉田はディープキスを返してきたという。
本番が終わり鈴木が吉田に「なぜ舌を入れたのか」と問い詰めると、吉田は<なんか日常的に(キスを)してたら、そういう日もあるかな>と、悪びれる様子もなく答えたそうだ。鈴木は<頭おかしいですよね><前の日のお酒が残っていただけなのでは>と激怒。鈴木の告発にネット上では「完全にセクハラ」「許されることではない」「職権乱用」と否定的な意見が続出し、軽く炎上した。
一方で鈴木は<(吉田とは)信頼関係があるので、別にそれで嫌いとかにはならない>とも話しており、これにより二人が仲違いしたということではないようだ。ただ、いくら役者であっても、ラブシーンは心身の負担が大きいだろう。作品のためにキスが必要だと感じたのであれば事前に話し合いをして決めておくべきであり、鈴木が怒るのも当たり前だ。
欧米では2017年、大物映画プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタイン氏のセクハラや性暴力を役者たちが次々に告発したことで「#MeToo」運動が広がったが、これについて吉田は同年の舞台の取材会で以下のように断言している。
<プロデューサーですよね? 職権乱用はやっちゃいけない>
<みなさん気を付けるでしょう。絶対にやってはいけないことなんで、気を付けるもくそもないですけどね>
しかし「したかったからした」というのがバラエティ用のリップサービスではなく本音だとしたら、欲望から相手役者に本番でいきなりキスをする吉田の行為も立派な“職権乱用”だろう。吉田こそ気を付けた方がよいのではなかろうか。