『モーニングショー』で玉川徹氏の煽りに注意「イギリスではロックダウンも効かない」

文=柴田さとみ
【この記事のキーワード】
『モーニングショー』で玉川徹氏の煽りに注意「イギリスではロックダウンも効かない」の画像1

『モーニングショー』公式サイトより

 今年、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)は新型コロナウイルスに関する報道を“煽っている”として、たびたび波紋を呼んだ。12月28日の放送では、感染症の専門家がテレビ朝日の局員であるコメンテーターの玉川徹氏に、“煽り”を指摘する場面があった。

 イギリスで見つかった新型コロナウイルスの変異種についての話題で、スタジオでは変異種の感染拡大を防ぐために何をするべきか議論が白熱。玉川氏はイギリスでの事例を挙げて<このウイルスは感染力が強くて、ロックダウンをしても抑えられないという状況にあるらしいんですよ>と変異種の恐ろしさを強調。

 続けて、<日本でロックダウンも効かないとなった時にどうするのか? 医療機関もいっぱいですよ。その時に打つ手とは何か考えないといけない。アメリカではGoogle社で全社員に対して週1回のPCR検査を始めるらしいです。それも経済を回す一つの手法です。そういうことを感染症の専門家の方は考えないんです>と、経済を回すためにも、まずはPCR検査の拡充をすべきだと述べた。

 この発言を受けて、感染症学の専門家で日本医科大学特任教授の北村義浩氏は、<ロックダウンというか日本で言うステイホームは確実に効きます>とした上で、<玉川さんのは申し訳ないけどちょっと煽ってるかなと>と注意。ネット上では玉川氏をたしなめた北村氏を称賛する声もあれば、玉川氏を支持する視聴者もおり賛否両論となっている。

 今月26日には、東京都で過去最多の949人の感染が確認された新型コロナウイルス。感染拡大防止のため、忘年会を中止したり年末年始の帰省を取りやめたりという人は多いようだが、実際には東京の人出は全く減っていない。それでも菅総理は、緊急事態宣言の発出は避ける意向で、「丁寧に説明する」ことで自粛への協力を呼び掛け続けるとしている。三が日が明けた頃、日本国内の感染状況はどのように変化しているのだろうか。

「『モーニングショー』で玉川徹氏の煽りに注意「イギリスではロックダウンも効かない」」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。