女性の9割が「妊娠のタイミングに悩んだ経験ある」仕事との両立に悩む声多数

文=中崎亜衣
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GettyImagesより

 妊活・不妊治療のクリニック・病院検索サイト「婦人科ラボ」が20~40代の働く女性421人を対象にアンケート調査「仕事と妊娠の両立について」を実施し、その結果を公開しました。

 それによると、「仕事での昇進その他を考えて、結婚や妊娠のタイミングに悩んでいる」という女性はおよそ9割にものぼっています。

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 妊娠・出産を望む女性たちは、まさに仕事とライフプランを天秤にかけなければいけない状況に立たされています。

「今まさに悩んでいます。出産適齢期ですが、仕事も大事ですし。ただ、リミットもあるのでどちらを優先するか……」
「妊娠出産に関する制度は揃っているとはいえ、短くても1年強のブランクが発生することには変わりないので」
「一人前になってから産めという風潮がありますが、そうすると年齢がいってしまうので」
「同じ部署内で妊娠が重なってしまうと非常にやりづらい環境はある」

 実際に過去に悩んだ経験があるという女性からの、悲痛な記述回答もありました。

「責任ある仕事が減った。どうでもいい仕事が増えた」
「キャリアに繋がる海外での短期留学を勧められたが、結婚のタイミングと被り諦めた」
「悩んだ時期がありましたが、昇進を諦めました」
「出産当日まで働いた。出産後も1カ月で働いた。制度がなかったのでとても大変だった」

 将来のキャリアプラン、転職を視野に入れても、やはり「いつ産めばいいのか」と悩みが深まります。

「今結婚や、出産をしたら自分のキャリアが崩れるではと思ったことはある」
「子育て前に転職によるキャリアアップをしたく、妊活を2~3年遅らせる予定」
「転職を考えた際に既婚者だと不利にはたらくという意見を聞いて結婚のタイミングに悩んでいます」
「転職の際に、面接官に妊娠を考えているかを必ず聞かれた」

 また、回答者の約8割が「転職活動の際に女性ならではの特別な制度があることは(採用企業側にとって)有利にはたらく」と答えています。「不妊治療等に対する費用補助制度があることは有利にはたらくと思う」という回答者も半数以上。逆に、そうした制度のない会社への転職は女性にとって働きづらく、妊娠を含めたライフプランにおいて候補に上がりにくくなっているということでしょう。

 不妊治療、卵子凍結など、妊娠に関わる医療へ会社から費用補助があるかどうかもポイントです。一部意見をご紹介します。

「不妊治療は高いと思うから、会社が補助してくれると嬉しい」
「不妊治療するかどうか迷っていたら、きっかけになると思う」
「男性にも適用できるとなお良い。(不妊治療は女性だけでやるものではないので。むしろ男性の協力がなくて悩んでいる女性も多いと聞くので)」
「今、キャリアと出産のタイミングで悩む最大の理由は不妊症リスクだから、それが卵子凍結で解消されるのであれば悩むことはなくなると思うので」

 費用補助に対しては、「企業が負担すべき内容とは考えません。やるなら政府が行うべき」という反対意見や、「負担があっても社内の人に、それを知られるのは嫌」とプライバシーの問題を憂う意見、「むやみに卵子凍結を推奨されるのは危険だと思います」という慎重派、「金銭的な補助のみでは不妊治療は成り立ちません。遅刻や欠勤をしやすい職場である事も必須条件です。なので、『それだけ』では不十分と考えます」といった、実にもっともな意見が集まっていました。多くの企業にとって、非常に参考になる調査ではないでしょうか。

▼アンケート概要
期間:2019年12月8日~12月22日(14日間)
有効回答数:421名
調査対象:20〜40代の働く女性(独身28%、既婚/子供あり39%、既婚/子供なし33%)

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