福山雅治がNHKに出した、『紅白』で「家族になろうよ」を歌う条件

文=wezzy編集部
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福山雅治Instagramより

 福山雅治が2020年大晦日放送『第71回NHK紅白歌合戦』で「家族になろうよ」を歌った真意について、ラジオで語った。

 福山雅治は白組のトリを任され、2011年8月にリリースされた「家族になろうよ」を歌唱。だが、そのパフォーマンスにインターネット上では、<2020年の今聴くには色々キツいな><法的に家族になりたくてもなれない人々を置き去りにして歌われ賛美される「家族になろうよ」>といった辛辣な批判が相次いだ。

 「家族になろうよ」は、サビで<いつかお父さんみたいに大きな背中で/いつかお母さんみたいに静かな優しさで/どんなことも越えてゆける/家族になろうよ>と歌う。旧態依然とした家族・ジェンダー観に根ざした楽曲であることは確かで、福山自身、「家族になろうよ」の歌詞が多様性を重んじる現代にそぐわないものという自覚は抱いているかもしれない。

 『紅白』放送前、福山はInstagramで<一緒に過ごす家族、離れて過ごす家族、婚姻や血の繋がりがなくても共に生きる家族。多様な家族の在り方がある2020年の大晦日に、どんなふうにこの楽曲を響かせることが出来るのか。今夜、よろしくお願いします>とコメントしていた。

福山雅治がNHKに出した条件

 明けて2021年、1月2日放送『福山雅治 福のラジオ』(Tokyo FM)によると、「家族になろうよ」を選曲したのは福山ではなく、NHK側だったという。

 『福のラジオ』で福山は「家族になろうよ」という楽曲の現状の立ち位置について、考えを述べた。

<「家族になろうよ」という楽曲がリリースされた当時、これは結婚情報誌(「ゼクシィ」)のタイアップソングだったので、非常に限定されたシチュエーションをイメージして作詞作曲したのは事実なんですけれども、だけど、この楽曲が発表されてから10年ほど経って、家族観のあり方というのはどんどんどんどん変わってきていて、今後も変わっていくでしょう>

 そのうえで、今回の『紅白』で<「家族になろうよ」でお願いしたいです>とオファーをかけてきたNHKに対しては、多様な家族観を否定しない演出をするようにお願いして、出演を快諾したそうだ。福山はその裏事情をこのように語っている。

<家族と一口に言っても戸籍上の家族ではない家族も今いらっしゃる。あと、特別養子縁組であるとか、さまざまな家族のかたちがあって。LGBTQもそうですよね>
<どんな人も置いてきぼりにしない表現をするのが『紅白歌合戦』という日本一巨大な歌番組の使命だと思っておりますので、誰ひとり置いてきぼりにならないような表現に、出来ればしていただきたいと思っておりますということだけを戻させていただいて、白組最後を務めさせていただきました>

 一応、NHKも多様な家族観を盛り込んだ演出はしていた。「家族になろうよ」の曲紹介VTRでは、トランスジェンダー男性とパートナーの母親、そのふたりに精子を提供したゲイの男性の3人による子育てを描いた映像(2020年8月放送『カラフルファミリー』)を使用している。

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