西野亮廣のオンラインサロン“信者”は7万人、大悟の「詐欺師」呼ばわりは妥当か?

文=田口るい
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 公開中のアニメ映画『えんとつ町のプペル』ヒットの裏で、原作者かつ製作総指揮・脚本も担当したキングコング・西野亮廣のオンラインサロンでの手法が物議を醸している。

 『えんとつ町のプペル』は昨年12月25日の公開から10日間で、動員63万人、興行収入8.7億を記録し、アニメ映画としては『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』に次ぐ注目作品となっている。だが一方で、西野が主催するオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の会員男性が、情報発信サービス『note』で明かした内容が話題だ。

 その男性は、サロンメンバーが『えんとつ町のプペル』のシナリオ台本&前売りチケットを原価で仕入れ販売できる権利を利用し、台本とチケットを80セット(約24万円分)購入。当初は80セットを売ろうと意気込んでいたものの、結局売ることはできず、自分で80回映画を見ればいいと考えていたようだが、それも頓挫してしまったようだ。

 件の男性以外にも、映画のチケットを買い取って販売しているオンラインサロン会員はいるようで、ネットでは「マルチ商法みたい」「えぐいネットワークビジネス」と戰慄の声が飛び交っている。そもそも台本とチケットが80セット売れたとしても、男性の懐に大きな金が入るわけではない(1つ3000円で買って3500円で売るなら、完売でも4万円にしかならない)。だが彼らはその行動で直接的に大金を得たいわけではなく、“自分の努力で何かを成し遂げた”という経験をしたいのかもしれない。

 西野のオンラインサロンは月額980円の会員制で、会員数は約7万人。年商は8億円を超えるという。サロンメンバーは西野に心酔し、彼の携わる企画に率先して一緒に取り組むケースも少なくないようだ。

 たとえば西野は2019年8月から9月にかけて、東京タワーで個展を開いたが、会場の後片付けをする権利を5万円で販売した。これもネットでは「せめて西野本人に会えるならまだしも……」「信者はおかしくなっている」と炎上していたが、西野ファンにとっては、西野の個展の後片付けをする権利はお金を払ってでも欲しいものなのだろう。

 また、2018年に立ち上げたウェブサービス「レターポット」も賛否を呼んだ。「レターポット」は一文字5円で“文字”を送ることができ、誰かから文字を受け取ると、受け取った分だけの文字を別の相手に送ることができるというサービス。SNSで誰でも手軽に発信できる現代、文字をお金で買って相手に送ることで、より言葉選びが慎重になり、ネガティブな発言で相手を傷つけることもなくなるという狙いがあるそうだが、ネットでは「LINEでいいのでは?」「一文字5円は高すぎる」と冷静な指摘も。LINEなど他のツールで代替可能なものだが、西野の思想に感化されてあえてレターポットを使いたいというユーザーは確実にいるわけで、売上は運営側の懐に入る。

 ネットでは西野とサロンメンバーたちの関係を「気持ち悪い」「カルト宗教のよう」と忌避したり、サロンメンバーを「養分」「楽して稼ぎたい怠け者」と嘲笑する向きが根強いが、だからといって彼らが違法行為を働いているわけでも会員が何らかの被害を訴えているわけでもない以上、静観するしかないだろう。

 西野に関しては昨年11月放送の『華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!』(カンテレ・フジテレビ系)で千鳥の大悟が「捕まってないだけの詐欺師」と評したことがあり、このフレーズも今また話題になっている。「皆さんを助けに来たんです!」と大袈裟な入りをし、自信たっぷりに持論を説こうとする西野に、大悟は「西野のこと、捕まってないだけの詐欺師やと思ってる」とツッコミ。だが番組では、一見怪しげな西野が、実は世の中を良くするための活動をしているという“深イイ話”が展開されていた。ここから信者になった視聴者もいそうである。

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