ラブリの被害者はPTSD発症「女性から女性へ」の深刻な性暴力

文=雪代すみれ
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ラブリInstagramより

 モデルでタレントのラブリが、知人女性に対する強制わいせつの容疑で書類送検されていたことがわかった。新聞各社が一斉に報じている。

 この件については、ラブリから性的暴行を受けたという被害者女性・A子さんが1月21日発売の「週刊文春」2021年1月28日号(文藝春秋)にて詳しく告発している。A子さんはラブリのオンラインサロン責任者を務めていたという。

 ラブリは2019年11月に、元『MEN’S NON-NO』(集英社)のモデルで映像作家の米倉強太氏と結婚、昨年5月には第一子を出産している。

※以下、具体的な性暴力の描写を含みます。

 

 「週刊文春」によると、2019年5月、ラブリとA子さんは共通の友人らと一緒に和歌山県白浜町を一泊二日の旅行で訪れた。夜は7人でお酒を飲んだ後、ラブリはコンビニにタバコを買いに行った。A子さんは先に横になっていた。

 コンビニから戻ってきたラブリは横になっているA子さんの上に乗り、<すごく舐めたいの、舐めさせて>と言いながら、A子さんのパンツを脱がせ陰部を舐め始めたという。A子さんは拒否するものの、ラブリは押し倒し続け、それでもA子さんが抵抗すると<うるさい>と言い、A子さんの陰部に指を挿入したという。

 旅行の後、心身の不調を感じていたA子さんは、性暴力被害者支援のNPO法人に相談。医師からは重度のPTSDの診断を受けた。被害後は道端で倒れてしまうなど、日常生活を送るのが困難になり、会社を退職。今でも精神科に通院しており、東京を離れ実家で暮らしているそうだ。

 ラブリの所属する芸能事務所アーティストハウス・ピラミッドは代理人弁護士を立てて対応し「犯罪にあたる行為はなかった」と主張。一方でA子さんに<慰謝料ではなく解決金として五百万円を支払う>内容の示談を申し出たというが、A子さんは「きっちり捜査を続けてもらいたい」としてこれを拒否している。

同性間でも同意のない性行為は性暴力

 性暴力というと、男性から女性に行われるイメージを持っている人も多いかもしれないが、女性から男性への性暴力も、同性相手への性暴力もある。性別関係なく、相手の同意なく身体に触ったり性的な言動で傷つけることは、性暴力だ。

 法的には2017年の刑法改正で「強姦罪」が「強制性交等罪」になり、膣性交だけでなく肛門性交や口腔性交も対象となり、男性も被害者に含まれるようになった。しかし、女性同士では性交にはならず、強制わいせつ罪が適用される。挿入されたのが手指や器具だからといって被害者が暴力を受けたことには変わりないため、適用が異なる現在の法整備には課題が残されているだろう。

 性被害について「夜道で見知らぬ人から突然襲われること」に限定して想像する誤解はまだ少なくないが、内閣府が平成29年度に行った「男女間における暴力に関する調査」では、加害者との関係が「まったく知らない人」は11.6%と少数派であった。むしろ、「配偶者(事実婚や別居中を含む・元配偶者(事実婚を解消した者を含む)」・「交際相手・元交際相手」がそれぞれ23.8%、「職場・アルバイト先の関係者(上司、同僚、部下、取引先の相手など)」が14.0%と顔見知りからの被害が多い。

 同調査では加害者の性別も尋ねており、男性の17.4%、女性の1.4%が同性だったと回答。同性間での性暴力も実在している。

性暴力被害に遭ったら「#8891」(はやくワンストップ)へ

 もし性暴力被害に遭ったらどこに相談すればいいのか。

 全国に性暴力被害者のワンストップ支援センターがある。昨年10月からは全国共通短縮番号が導入されており、「#8891」へ発信場所から最寄りのワンストップ支援センターへつながる。

 最寄りのワンストップ支援センターの場所や、相談受付時間を確認したい場合は、内閣府ホームページからチェックできる。

 また、「#8103」(ハートさん)は、各都道府県警察の性犯罪被害相談窓口の全国共通短縮番号である。発信された地域を管轄する各都道府県警察の性犯罪被害相談窓口につながる。

 電話のハードルが高い人は、1月30日までだが、内閣府の性暴力のお悩み相談「Curetime」にて、毎週月・水・金・土曜日の16時から21時まで、チャットで悩み相談ができる。

●「Curetime」のTwitter:@curetime1

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