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2004年から毎年、就学を控えた5歳児に「体と命の大切さを学ぶ性教育」を実施している社会福祉法人どろんこ会グループ。このたび、「『寝た子を起こすな』の性教育」では子どもの命や体を守れないことや、持続可能な開発目標(SDGs)「5.ジェンダー平等を実現しよう」に寄与するため、性教育の取り組みについて発信し、メディアからの取材や問い合わせを広く受けることを発表しました。
どろんこ会グループでは、「幼児期の性教育の意義」について次のように解説しています。
1. アダルトコンテンツなどからの歪んだ性情報にさらされる前に、ストレートに正しい知識を伝えることができます。
2. 性に関して、プライベートなことであるけれど周りの大人に相談していいのだという安心感を与えることができます。
3. 命の大切さや、自分の存在の肯定(自尊心)、周りとの共生を学習し、自立へとつなげることができます。
どろんこ会グループの「体と命の大切さを学ぶ性教育」は、計2日間で行われます。それは「性教育なんて過激だ」という偏見を払拭する、自分自身の体を守り、他人を思いやるための内容です。
<第1回>体の不思議と大切さ
l 「木製人体パズル」を使って女の子と男の子の体の違いを知る
l パネルを使って「プライベートゾーンの大切さ」を伝える
l 「プライベートゾーン」は「人に見せるものではなく、『見せて』と言われたら『いやだ』と言わなければいけないところ」と教える
<第2回>大きくなった喜び ・命の誕生
l 絵本を使って受精から出産の「命の誕生」を教える
l 紙に針で開けた小さな穴をすかして、「卵子」の大きさを知る
l 1ヶ月から10ヶ月まで、実際の胎児のサイズ・重さを模した人形を使い、お腹の中で赤ちゃんが育つ様子を知る
(※上記内容は、「国際セクシュアリティ教育ガイダンス 科学的根拠に基づいたアプローチ ユネスコ編(2020年 明石書店)」で、5~8歳児の学習目標として記載されています。)
▼どろんこ会
保育園で5歳児を対象とした「体と命の大切さを学ぶ性教育」を実施