
『モーニングショー』公式サイトより
1月25日放送の『羽鳥慎一 モーニングショー』(テレビ朝日系)で、化粧に力を入れる「メイクおじさん」が急増しているという話題が取り上げられた。
リモート会議などでカメラ越しに自分の顔を見ることが増えてきた昨今、ビジネスパーソンにとって画面映りは重要な要素になりつつあるが、画面越しだと実際に会うよりも顔色が悪く、怖く見えたりすることも珍しくない。そのため、メイクで顔色を補正したりする男性が増えているようだ。
番組コメンテーターの玉川徹氏は一度目の緊急事態宣言のあと再び第二波がくることを想定して、自前のメイク道具を用意したそう。今ではセルフメイクも手慣れたものだという。一方で、石原良純はリモート出演が増えてメイクをしなくなったと話していた。
そんな中、気になったのは羽鳥慎一アナの一言だ。熱心にメイクについて語る玉川氏に対して羽鳥アナが<気持ち悪いですけど>とイジる場面があったのだ。
気心の知れた出演者に対する軽口だったのだろうが、ネット上では「気持ち悪いは酷い」といった意見が。また、「メイクおじさん」という特集タイトルについても、「『メイクおじさん』ってキワモノ扱いタイトルに悲しい気持ちに……」「メイクおじさんって名前が残念」といった声も散見される。確かにこの企画の角度では「メイクに熱心な男性」を好奇な目で見ている感がある。
男性がすれば「メイクおじさん」と揶揄されるのに対して、女性がメイクをしないと今度は「ノーメイクはマナー違反」とまで言われ、不当な扱いを受けることもある。同じことをしているのに、性別によって反応があまりにも違うのはおかしいだろう。化粧をするもしないも、性別に関係なく個人の自由だ。
『モーニングショー』では先日も、実家に住み続ける独身男性を「子ども部屋おじさん」と称した特集を放送し、「“子ども部屋おじさん”と揶揄するのは男らしさの抑圧では」「男性の実家暮らしをバカにしている」として物議を醸した。番組には「男とはこういうもの」という固定観念が通底しているようだ。
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