
吉本興業ホームページより
松本人志からの“漫才共演オファー”に明石家さんまは難色を示しているようだ。
2021年1月23日放送『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で「コンビを組みたい相手として松本人志から指名を受けている」という話題になると、明石家さんまは<絶対面白くないですよね>とやんわり断った。
この話が出たきっかけは、1月15日放送『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)での松本の発言にある。
番組で「浜田雅功以外にコンビを組みたい相手」との質問を受けた松本は<言ったらバズりそうで嫌や>とためらいつつも<さんまさんかな>と答えた。
理由はさんまが浜田とはまったくタイプの違う芸人だからだという。松本曰く、浜田は舞台に上がる際、ネタや話す内容をまったく考えておらず、そういった作業はすべて松本に任せきり。松本はそのことが不満らしく、<浜田はなんにも考えていない!>と激高してみせたうえで、さんまと一緒にステージに上がる期待感をこのように語っていた。
<俺、なんも考えんでええわけやん。そんなこと今まで1回も経験してないから>
<先に先にボケていってくれる。笑いをつくっていってくれる人の横にいて、どんな感覚なんやろう?>
ちなみに、松本は島田紳介と二人きりでトークする番組『松紳』(日本テレビ系/2000年〜2006年)をやった経験があるが、<さんまさんの方がポップ>なので、紳介との絡みとはまた違ったものになる予感があるのだという。
明石家さんまが語る「過去の教訓」
しかし、明石家さんまは松本人志からのラブコールを<絶対面白くない>と一も二もなく断った。さんまは、自分から率先してネタや話す内容を考える芸人同士ではうまくいかないと考えているからだ。
それは島田紳介との絡みで実証されているという。さんまと紳介は若い頃ふたりで営業をまわっていた時期があるが、その舞台は成功とは言い難い出来であったという。さんまは当時のことをこう振り返る。
<島田紳介とよくやっていました。だからね、こういうふたりがやるとお客さんほったらかしなるんですよ。『俺、こんな話あるぞ』『俺はこんな話あるぞ』っていう戦いになって、お客さん無視で、ふたりでゲラゲラ笑っている>
<敵が客じゃなくなるんですね。目の前がライバルというか。笑いのつくり手同士だと、そういうことになってしまう>
さんまの証言によれば、舞台が終わった後、吉本興業のスタッフに<なんであんな奴ら送って行かなあかんねん><笑いもとらんような奴を送って行かなあかんねん>とこきおろされて駅まで送ってもらえないほど顰蹙を買っていたという。
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