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ビジネス上の問題解決を考えるメディア「Biz Hits」が、30代で転職を経験した203人を対象に「転職理由や転職で失敗したこと」についてアンケート調査を実施。その結果を公開しました。
このアンケート調査における30代の転職理由TOP3は、1位「待遇や職場環境への不満」、2位「スキルアップ/新しい仕事への挑戦」、3位「ライフスタイルの変化」となっています。
4位には「人間関係」の悩みも入り、仕事内容そのものだけでなく待遇や人間関係への不満が転職のきっかけとなる人はやはり多いようです。
「残業が月80時間超も続いていて、上司のパワハラも激しかったから」(38歳 男性)
「フェアじゃない環境で、成績を出し続けていたのに正当な評価をされなかったから」(35歳 女性)
「残業が多く勤務時間が長いわりに、給料が上がらなかったから」(31歳 女性)
また、「結婚と転居により前職を辞めざるをえなかったため」(31歳 女性)、「育児に理解のある企業で働きたいと思ったから」(37歳 女性)、「二人目の子どもを授かったのをきっかけに、もっと収入が多い仕事に就こうと転職した」(32歳 男性)など、ライフスタイルの変化により転職せざるを得なかったとの回答も多くありました。
30代の転職で失敗したことTOP3は、1位「もっと他の会社と比較検討すればよかった」、2位「転職先のリサーチが足りなかった」、3位「20代のうちに転職すればよかった」と言った後悔が並んでいます。
【1位:もっと他の会社と比較検討すればよかった】
「安易に決まったところに就職するのではなく、長期的な視点で転職先を決めるべきだった」(30歳 男性)
「事務職にこだわって、再就職の範囲を狭くしてしまった」(38歳 女性)
「もっと転職エージェントなどの専門家を頼り、自分に合った業務や働き方を相談しながら転職活動を進めれば良かった」(37歳 男性)
【2位:転職先のリサーチが足りなかった】
「条件のみで探していたが、応募する企業のことをもっと調べておくべきだった」(35歳 女性)
「とにかく前職を離れたくて急いだ。新しい仕事は、ボーナスなし、交通費なし、退職金なし。今思えばなぜこんな転職をしたんだろうと感じる」(33歳 女性)
「厚生年金に加入している職場に転職すれば良かったと思う。老後が不安」(32歳 女性)
【3位:20代のうちに転職すればよかった】
「30代は20代の時よりも企業の目が厳しいので、もう少し早く転職しておけば良かった」(30歳 男性)
「今までは転職活動に苦労したことがなく、いつでも見つけられると思っていた。子どもがいて時間の融通がきかないハンデ、30代半ばという年齢のハンデは想像を超えていた」(35歳 女性)
そのほか、 面接対策や自己分析をせず転職活動に臨んだことを後悔する声、実用的な資格がなくアピールに苦戦した声などがありました。
転職先が決まるまでにかかった期間は、「1ヶ月以内」27.1%、「~2ヶ月」15.3%、「~3ヶ月」23.6%と、66%の回答者が3ヶ月以内。比較的早い段階で決まっているケースが多く見られました。また、「転職活動で応募した数」で最も多かったのはなんと「1社」で、1~3社が53.7%を占めました。ハードルが高いとされる30代の転職ですが、5~6割の人は短期間に転職先を決めているようです。一方で、前述のように急ぎ過ぎて後悔しているケースも多いため、慎重な判断をしたいところです。
▼調査概要
調査対象:30代で転職を経験した全国の男女
調査期間:2020年12月3日~12月15日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:203人(女性96人/男性107人)