TWICEナヨンのストーカーが過激メッセージ 被害を警戒し「ナヨンを守れ」運動に発展

文=wezzy編集部
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TWICE公式Instagramより

 TWICEのナヨンをストーカー被害から守るため、ONCE(TWICEファンの総称)が「#ProtectNayeon」というハッシュタグ運動を起こしている。

 きっかけは、かねてからナヨンへのストーカー行為を問題視されていたドイツ人男性が、YouTubeのコミュニティ機能を通じて「ナヨン、僕が心の底から君を愛していることを、お願いだから覚えていて。入国できるようになったら、すぐにまた韓国に行こうと思っているからね。ナヨン、会いたいよ。本当に愛してる」といったメッセージを投稿したからだ。

 2020年1月、TWICEの所属事務所・JYPエンターテインメントはこの男性を刑事告発し、接近禁止仮処分申請もしている。JYPは男性がドイツに戻った後、仮処分の申立てを取り下げているが、今回男性が発信したメッセージを見る限り、ストーカー行為をやめるつもりはなさそうだ。JYPは警戒を続ける必要があるだろう。

 TWICEはナヨン以外のメンバーもストーカー被害に苦しんでいる。チェヨンは2020年1月、電話番号が何者かによって流出させられた結果、迷惑電話に困っていると告白した。

 チェヨンはInstagramに<何も言わず黙って引き下がってくることを祈りながら、時を待つのはもう限界のようです><何の意味もない数字11個が、配慮と尊重がない人を通じてインターネットに掲載された瞬間、私の携帯はあらゆる電話とメールで塗り固められ、私がわざわざしなくてもいい苦労を経験しています>と書き込み、不安と怒りを打ち明けていた。

 K-POP界では「サセン」と呼ばれる、アイドルの私生活に踏み込んで迷惑をかける人たちが問題となっている。

 BTSのVは2019年12月に配信されたV LIVEのなかで「本当は普通の飛行機に乗りたいけれど、僕たちが乗るのを知って、前の席や隣の席に座る人がいます」と悩みを吐露し、そうした行為をやめるよう警告した。BTSはコンサートツアーの際にプライベートジェットを使っているが、それはサセンを避けるための苦肉の策なのだという。

 なかには、アイドル本人が警察に通報した例もある。2019年、EXOのチャニョルが楽曲製作などに使う作業室にファンが侵入した。そのとき、部屋にいたのはチャニョルではなくスタッフだったが、そのスタッフが侵入者を撮影して報告。チャニョル本人が警察に通報したという。

 人気K-POPアイドルにはこういった逸話が必ず複数存在する。暴走するファンの問題は業界全体で取り組んで行かなくてはならない問題である。

 とはいえ、これは対岸の火事ではない。日本のアイドル業界にも共通する問題である。たとえば、関ジャニ∞の大倉忠義は2018年からファン向けの有料サイト「Johnny’s web」内でストーカー行為を止めるよう何度もメッセージを発信している。2019年にはHey! Say! JUMPの中島裕翔につきまとったとして20代の女性がストーカー規制法違反の疑いで逮捕されている。

 女性アイドルでも問題は深刻だ。2019年に日向坂46を卒業して芸能界からも引退した柿崎芽実は、卒業セレモニーのなかでストーカー被害に遭っていたことを告白した。同年8月には、乃木坂46、欅坂46(現:櫻坂46)、日向坂46が合同でホームページ上にメンバーへの迷惑行為を止めるよう告知する文章を掲載している。

 ストーカー被害は最悪の場合、人命にも関わる重要な問題だが、抜本的な解決策は見つかっていない。個々の事務所がケースごとに対応するしかないのが現状であり、非常に危険な状況である。

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