終電繰り上げの効果は? 新宿・池袋で人手に変化

文=wezzy編集部
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GettyImagesより

 新型コロナウィルス感染拡大の影響で、1月20日から首都圏の鉄道各社では終電の繰り上げが始まりましたが、人出に変化はあったのでしょうか。ライフログアプリ「SilentLog(サイレントログ)」を提供するレイ・フロンティアは、終電繰り上げ前後の新宿駅、池袋駅の人出を調査。その結果を公開しました。それによれば、終電時間の繰り上げ後は新宿・歌舞伎町で人出の変化が起きており、以前の23時台から22時台へと訪れる時間帯が早まっている傾向が見られたそうです。

 調査期間は2021年1月20日(水)~1月24日(日)とし、比較対象は2021年1月13日(水)~1月17日(日)。1月20日以降、終電時間は各社最大30分程繰り上げられています。

▼1月20日~山手線の終電時間
・新宿駅 池袋上野方面:深夜1時→深夜12時41分(19分繰り上げ)
・新宿駅 渋谷品川方面:深夜1時→深夜12時32分(28分繰り上げ)

・池袋駅 上野東京方面:深夜12時38分→深夜12時26分(14分繰り上げ)
・池袋駅 新宿渋谷方面:深夜12時51分→深夜12時23分(28分繰り上げ)

 新宿駅では、繰り上げ前は、午後10時~午後10時30分頃、午後11時15分頃、午後11時50分頃に人出が集まっており、ピークが複数回ありました。その後、午後11時50分~終電まで徐々に減少していきます。

 繰り上げ後は、午後10時~午後11時20分頃の間に人出が集中。その後、終電よりやや早い深夜12時15分頃まで横ばいになりました。

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繰り上げ前

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繰り上げ後

 池袋駅では、繰り上げ前は午後10時、午後10時20分頃に人出が多く集まっており、その他の時間帯は終電頃までピーク時の3割~5割の人出となっていました。

 繰り上げ後は、午後10時半頃までに人出が集中。それ以降は徐々に減少傾向ですが、深夜12時5分頃にやや人出が増加しています。

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繰り上げ前

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繰り上げ後

 終電繰り上げにより、午後10時台~午後11時台、新宿の繁華街(新宿駅東口方面)、池袋の繁華街(池袋駅西口方面、東口方面)の人出には変化があったのでしょうか。

 新宿の繁華街では、終電繰り上げ後は歌舞伎町あたりで午後11時台の人出が減少し、午後10時台の人出は繁華街全体的に増加していたそうです。このことから、繁華街へ訪れる人の時間帯が早まったのではないかと分析されています。一方、池袋の繁華街では終電繰り上げ後、滞在場所にやや変化が見受けられるものの、人出のボリュームはほとんど変わりなかったそうです。

 終電間際の午後11時台~深夜12時台に新宿駅、池袋駅から乗車した人はどこまで向かっているのか。新宿駅から乗車した人の降車駅は、多い順に、中野、渋谷、大塚、池袋…となっており、隣接地域に所在する駅が上位を占めました。池袋駅から乗車した人の降車駅は、多い順に、新宿、渋谷、赤羽(北区)、大山(板橋区)、田町(港区)となっています。

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