
西野亮廣Instagramより
1月30日に吉本興業との契約を終了したキングコングの西野亮廣について、31日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、ダウンタウンの松本人志や東野幸治がコメントした。番組の収録直前に飛び込んできたニュースだと言い、東野幸治は映画『えんとつ町のプペル』の宣伝をめぐって吉本スタッフと西野が揉めていることは知っていたものの「そこから急転直下、急に辞めるってなってびっくりしたんですけど」と驚きを示した。
吉本側は「双方合意の上、2021年1月30日付をもってマネジメント契約を終了」と発表しており、西野もTwitterで「いろんな記事が出ると思いますが、オラオラ喧嘩して辞めるわけではなく、お互いプラスになるような形を探った結果です。なので、普通に仲良しですし、継続する仕事もあります」と円満退社を強調している。だが、松本人志は「円満にって言ってるけど、円満がこんな急にバタバタ辞めるわけがない」と指摘した。
だが一部報道では、吉本側が西野に対して相当怒っているとも。かねてより西野は「吉本はテレビとのパイプとして使ってるだけ」と公言しており、“古臭い芸能界の象徴”である吉本への批判は通常運行だった。だが最近ではそれが行き過ぎていたようだ。
西野は1月27日にTwitterで、吉本社員を叱責する内容のLINEを公開。吉本社員の実名も伏せず、そのまま拡散された。そのうえ、西野はオンラインサロンの会員向けに吉本スタッフとのトラブルを詳細に記しスタッフを責める内容のメッセージを送信していたという。さすがに吉本側もこれは看過できなかったと見られている。
ただ、『ワイドナショー』で西野への批判は特になく、松本は「率直に言って、寂しいけどね」「西野はお笑い以外の才能があって、そっちでやっていけてしまうから、(事務所を辞めることも)ある程度は仕方ないのかな」と理解を示していた。
背景には、吉本興業のトップである大崎洋会長の存在があるようだ。西野は大崎会長に高く評価され、非常に良好な関係を築いていたという。
吉本トップ大崎会長は西野を「すごい褒めてる」
松本人志も以前、「大崎さんは西野のことをすごい褒めてる」と明かしていた。2019年放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に西野がゲスト出演したときのことだ。VTRで登場した博多大吉が、西野は非常に鼻につく芸人だといい、特に大崎会長と仲が良いから腹が立つと明かしたのである。
大吉は、自分たち世代の芸人では考えられないくらい西野は会長と親密だといい、「食事に行ってて、いろんな将来のことをしゃべってる」と明かした。会長は様々なインタビューでも西野の才能を褒めているそうだ。大崎会長は多くの吉本芸人にとって恐怖の象徴だが、西野は大崎会長を「お父さんというか頼れる兄貴みたいな」存在で好きだという。大崎会長と最も親密な関係である松本も、「確かに大崎さんは西野をすごい褒めてる」と頷いていた。
折しも1月30日にYouTubeの「新R25編集部」チャンネルで公開となったインタビュー動画で西野は、自身の会社で成功しているため吉本興業に残る理由はないが、大崎会長のことが好きだから「情で」残っていると話している。契約は終了したものの大崎会長と西野との関係が崩れたわけではないようで、西野は大崎会長に退社報告のメールを送ったところ、「また吉本に戻ってくるんでしょ?」という返信があったと明かしてもいた。