石橋貴明がテレビから「戦力外通告」受けた理由を無視する『情熱大陸』

文=wezzy編集部
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 YouTubeで「貴ちゃんねるず」が人気を得た理由のひとつに「いまのテレビからは消えた過激な演出が見られる」という要素がある。

 YouTubeはテレビに比べれば閉じられたメディアのため炎上しにくく、「貴ちゃんねるず」では前述した保毛尾田保毛男のような騒動は起きていないが、それでも配信開始から半年ほどで早くも何回か物議を醸した。

 新型コロナの影響で苦境に陥る飲食店を救うため、石橋がお店に行って試食し、宣伝する「東京アラートラン」で問題が起きている。7月に配信されたこのコーナーの初回では、石橋がお店の運営などを酷評。石橋の発言に煽られた視聴者がコメント欄でお店を中傷し、なかには口コミサイトを荒らす人まで現れたという。

 8月23日に配信された企画「24分間テレビ ~石橋が地球を救うかも~」も波紋を呼んだ。

 これは同日に裏で放送されていた『24時間テレビ 愛は地球を救う』のパロディで、石橋がお台場から国技館に向かって24分間走る内容だ。石橋が走るなか、本家『24時間テレビ』風に著名人からの応援コメントが読み上げられるのだが、そこで清原和博の違法薬物使用を茶化すような演出があったのである。

 もちろん清原と石橋は言わずと知れた盟友。彼らの関係性があってこその演出であるにしても、視聴者間で疑問の声が飛び交った。

 テレビは視聴者の“クレーム”やそれを嫌うスポンサーの意向に縛られ、“コンプライアンス”を遵守するから「つまらない」という論調がある。面白いことをやりたいのに、コンプラが邪魔をする。クレームを入れる視聴者が悪い。窮屈な世の中だ。

 そんなふうに今のテレビを嘆くタレントの声、テレビ局員の声、視聴者の声が様々なところで聞こえるようになって久しい。だがその見方は、根本的なところを見誤っているのではないだろうか。

 偏見や差別を助長する、演者に危険なことをさせる、そうした演出が「過激で面白い」という価値観こそ、見直した方がいいのではないか。そもそも「YouTubeならコンプラ関係なく何でもあり」というわけでもないはずだ。

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