近藤春菜「シュレックじゃねえ」をMAMAMOOにやらせた『スッキリ』、海外タレントをルッキズムに加担させる手法に批判

文=wezzy編集部
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近藤春菜「シュレックじゃねえ」をMAMAMOOにやらせた『スッキリ』に批判殺到。海外タレントをルッキズムに加担させるの画像1

MAMAMOO Japan公式Twitterより

 ハリセンボン近藤春菜の「シュレック」ネタをK-POPグループ・MAMAMOOにやらせたとして、テレビ局に対して批判的な声が多数起きている。

 MAMAMOOは2021年2月2日放送『スッキリ』(日本テレビ系)に韓国からリモート出演。メンバー自己紹介のパートで絵を描くのが得意なフィインが近藤の似顔絵を描いてきたとして一枚の紙を見せると、そこに描かれていたのは近藤ではなく、リアルなシュレックであった。これを受けて近藤は<フィインさんありがとう。シュレックじゃねえか!>とツッコミを入れる。

 お決まりの流れに『スッキリ』のスタジオは笑いに包まれたが、これを受けてTwitterにはMAMAMOOファンから怒りの投稿が相次いだ。

「ママム出すんならもっと調べろよ。何を大事にして何を発信したくてどんな曲をどんな気持ちで書いてきた人達なのか」
「シュレックのくだりはママムのコンセプトの真逆だと思うし、オチも知っててシュレック描かされたと思うと心が痛む」
「服装や容姿への批判があって傷つきながらもそれを跳ね返してきたママムなのに。信じられない」

MAMAMOOはルッキズムと戦ってきたグループ

 MAMAMOOは2014年にデビューした4人組のグループ。他のK-POPグループと比べても高い歌唱力をもち、アジアのみならず欧米諸国でも人気を獲得している。

 彼女らは「格好いい女性像」を提示する「ガールクラッシュ」の代表格として紹介されることが多いが、そんなMAMAMOOには非常に有名な名言がある。あるコンサートのMCでファサがデビュー前の苦い思い出について語った際に出てきた言葉だ。

 ファサがあるオーディションを受けたときのこと、審査をした先生が<あなたは個性が強くてとてもうまいけど、太っていて可愛くない>と言ったそうだ。その言葉を聞いたファサは家に帰って号泣した。そして泣きながら一晩中ビヨンセのコンサート映像を見た後、このように思ったという。

<この時代の美しさの基準に私が合わないのなら、私が違う基準になるんだ>

 これはMAMAMOOのコンセプトにもなっていく。2019年に大ヒットした代表曲「HIP」は「どんなにみすぼらしい格好でも、自分に自信をもてばHIP(格好いい)になる」といったテーマの楽曲で、ファサは<世界にあなたはひとりだけ/なのにどうして自分の顔に唾を吐くの?>と、自尊心を大切にして生きるようメッセージを送っている。

 「ルッキズムに抗うこと」「自尊心を大切にすること」を歌うMAMAMOOの姿勢と、「シュレック」ネタは180度真逆。似顔絵のくだりは『スッキリ』スタッフが提案したものと考えられるため、批判につながっているのだ。

 『スッキリ』では以前も、海外からのゲストに対して近藤春菜の「シュレック」ネタで笑いを取ろうとしていた。2016年にアリアナ・グランデがゲスト出演したときのことである。

 加藤浩次は近藤春菜をさして「マイケル・ムーア監督に似ている」「シュレックに似ている」と言ってアリアナを笑わせようとしたが、アリアナはまったく笑わず、<シュレックだと思いませんでしたよ、すごくかわいい!>と発言。その後、CM中にもアリアナは近藤に向かって<あなたは本当にマイケル・ムーアに似てないから。私が約束する>と話しかけてきたという。

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近藤春菜「シュレックじゃねえ」をMAMAMOOにやらせた『スッキリ』、海外タレントをルッキズムに加担させる手法に批判の画像1
近藤春菜「シュレックじゃねえ」をMAMAMOOにやらせた『スッキリ』、海外タレントをルッキズムに加担させる手法に批判の画像2 ウェジー 2016.04.15

 『スッキリ』では、「マイケル・ムーア監督」や「シュレック」は、「角野卓造」「ステラおばさん」と違い、海外ゲストも一目瞭然で認識できるネタだと思って使われたのかもしれない。しかしその対象は共通に認識していても、それを笑うか否かの面では価値観が異なったようだ。

 アリアナのゲスト出演から5年も経ったが、いまでもまったく同じことをやっている。アリアナの言葉は伝わらなかったのだろうか。

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