
Getty Imagesより
1月末から音声SNSの「Clubhouse」が急速に日本でもブームの兆しを見せるなど、注目度上昇中の「音声メディア」。トレンドの予測や分析を行うトレンダーズ株式会社は、「音声メディアに関する利用実態調査」を実施し、結果を公開しました。
まず、日常的に使っている音声メディアが「ある」は31.6%、「ない」は68.4%。約3人に1人が、何かしらの音声メディアを日常的に利用しているそうです。
日常的に使っている音声メディアが「ある」という人に、現在利用している音声メディアを聞いたところ、圧倒的に利用されているのは「radiko」68.1%。次いで、「Spotifyポッドキャスト」18.1%、「ポッドキャスト(AppleまたはGoogle)」13.3%、「Discord」12.7%、「ラジオクラウド」4.2%でした。
今後利用したい音声メディアの1位はこちらも「radiko」28.9%。2位から5位までは「Spotifyポッドキャスト」12.2%、「ポッドキャスト(AppleまたはGoogle)」11.6%、「Clubhouse」8.6%、「SPOON」5.7%でした。
ラジオ配信型で一方のコミュニケーションとなる「radiko」や「ポッドキャスト」に対して、「Clubhouse」や「SPOON」はユーザー間のコミュニケーションが可能な“音声SNS”。現状、日本語圏の「Clubhouse」は著名人たちのトークをユーザーが聞くというサロン的な使われ方が主なようですが、ここから日本オリジナルの発展を見せるのか注目です。
音声メディアを使う理由として最も多かったのは、「他人の声や会話を聴くのが好きだから」で39.8%。コロナ禍では他人とリアルの場で会話する機会が減り、音声メディアの利用モチベーションに拍車をかけているのではないかと分析されています。
そのほかには、「時間を有効に使いたいから」30.1%、「常に何か音声を聴いていたいから」27.7%、「情報量が多いから」19.9%、「流行っているから」11.4%など。自由回答では「ゲームをしながら会話するため」という声が複数集まったといい、 “ながら聴き”のニーズが高まっているようです。
音声メディアで活躍するインフルエンサーの今後の人気については、48.3%が「人気が高まりそう」と回答。音声メディアの普及率はまだ高いとは言えないものの、すでにYouTubeやツイキャス、ニコニコ動画などで配信文化が浸透している以上、音声のみで強い影響力を持つインフルエンサーの台頭は時間の問題かもしれません。
▼調査概要
調査対象:20~30代男女526名
調査期間:2021年2月1日
調査方法:インターネット調査