ほとんどの妊婦がコロナ禍の出産や育児に「不安」 立会出産や面会、世帯収入に大きな影響

文=wezzy編集部
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Getty Imagesより

 さい帯血バンクを運営する株式会社ステムセル研究所は、全国の妊婦 433名を対象に、妊娠期間と出産における新型コロナウイルスの影響について調査を実施。その結果を公開しました。

 それによると、妊娠期間や出産、子育てに関する不安の度合いについて、「かなり不安」「やや不安」と回答した妊婦は88.5%。不安の度合いに新型コロナウイルスに関する事柄が影響しているかという質問では、91.7%の妊婦が「かなり影響している」「やや影響している」と回答しています。

 妊娠期間に新型コロナウイルスにより不安に感じていること(複数回答)は、「自身の感染」が86.6%で最多、次いで「パートナーや家族の感染」86.4%、「赤ちゃんへの影響」80.4%。また、「産後の新型コロナ禍での育児」にも66.1%の妊婦が不安を抱いています。

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 新型コロナウイルスの影響で、世帯収入が「大幅に減った(減りそう)」「やや減った(減りそう)」という妊婦は合わせて52.4%で約半数。お金の不安は現実問題として重くのしかかります。

 出産そのものへの影響として多く挙がったのは「産後に家族や友人と面会ができない・制限がある」83.1%、「立ち合い出産ができない・制限がある」82.9%。そのほかにも、「妊婦健診にパートナーが同行できない」74.1%、「母親学級や両親学級の中止」61.4%など、コロナの影響は多岐に渡ります。

 母親学級や両親学級の中止により、妊娠・出産・子育てに関する情報が「不十分」「どちらかというと不十分」と感じる妊婦は56.7%で、特に初産婦では72.9%の人が情報不足を感じています。

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 また、経産婦 220名に、前回の妊娠・出産と比べて生まれてくる赤ちゃんの健康に対する意識に変化があるかを聞いたところ、「かなり高くなった」「やや高くなった」と回答した人は62.3%でした。

▼調査概要
調査対象:全国の妊娠中の20歳~45歳の女性
サンプル数:433人(経産婦220人、初産婦213人)
調査方法:インターネット調査
実施時期:2021年1月8日~1月20日

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