菅田将暉で『CUBE』リメイクに騒然。なぜいま24年前のカナダ映画が日本でよみがえるのか?

文=菅原史稀
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 密室劇×脱出劇×推理劇×デスゲームの様式は特に、ここ近年の日本における様々なカルチャーシーンで大きな人気を博しているように思う。『GANTZ』シリーズや『カイジ』シリーズ、『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』『今際の国のアリス』などの様々なデスゲーム作品は、漫画や映画のジャンルを越えて支持を受けている。

 また数年前からは「リアル脱出ゲーム」といった体験型アトラクションも各地で開催され、会場ごとに異なったコンセプトや仕掛けが施されるなどの拡がりをみせている。

 シチュエーションスリラーの要素が今やメインストリームとして定着し、日本で独自の進化を遂げていることを思えば、日本版『CUBE』の公開はここ近年のブームにおける“原点回帰”的な意味合いを含む興味深い試みと捉えられるかもしれない。

 日本版リメイクにおいて目を引くのは、原作版との相違がどのように作用するかという点だ。

 密室で心理劇が繰り広げられる『CUBE』において、キャストや登場人物設定は何よりも重要となる。原作は無名の俳優陣によって演じられたことが、読めないストーリー展開へと繋がりかえって功を奏す結果となったため、リメイク版で実現した豪華キャストの要素がどう転ぶかが議論を呼んでいる。

 また、警察官・精神科医・数学科の学生・脱獄王・サヴァン症候群の青年が登場していた原作に対し、リメイクではエンジニア・団体職員・フリーター・中学生・整備士・会社役員とキャラクターの属性も大きく異なる。登場人物が抱えるそれぞれの出自が物語の鍵を握る作品だけに、本リメイクがいかに原作とは違う魅力を拓くか、注目が集まる。

(菅原史稀)

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