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妊娠中の方向けの医療保険「妊婦さん専用医療保険」を販売する株式会社ウィズハートが、保険加入者である妊婦143名の保険金請求・お支払い状況を公開しています。
対象期間は、2019年11月1日~2020年10月30日の1年間。対象者は、期間中に「妊婦さん専用医療保険」を契約した妊婦の方143名です。
公表結果によると、保険金の支払い件数は30件。およそ21%の方が妊娠中・出産中に異常を起こし、保険金を受け取ったことになります。なお、加入者から毎月支払われている保険料は、平均で約2437円とのことです。
保険金が支払われた30件の症例別内訳は、「帝王切開」7件、「吸引分娩」7件、「切迫早産」7件、「妊娠高血圧症候群」2件、「胆のう結石症」2件、「前期破水」1件、「続発性微弱陣痛」1件、「分娩停止」1件、「その他」2件。

(株式会社ウィズハートの調査より引用)
支払われた保険金の金額別内訳は、「0~4万円」2件、「5~9万円」14件、「10~14万円」10件、「15~19件」3件、「20万円~」1件。1件あたりの平均は9万3000円です。

(株式会社ウィズハートの調査より引用)
厚生労働省の「医療施設(動態)調査・病院報告」によると、2014年調査では5人に1人が、2018年調査では4人に1人が帝王切開で出産。帝王切開による分娩は年々増えており、また第一子出産年齢の上昇に伴い、妊娠・出産のトラブルも増加傾向にあります。
「妊娠・出産は病気じゃない」と言いますが、体内で人間が育っている状況ゆえ、母体の体調不良なども生じて当然です。誰でもトラブルに見舞われる可能性はあるため、健康を過信せず備えておきたいものですね。