逮捕の突撃系YouTuber、池袋暴走事故の加害者宅にも押しかけピンポン連打

文=千葉佳代
【この記事のキーワード】
逮捕の突撃系YouTuber、池袋暴走事故の加害者宅にも押しかけピンポン連打の画像1

GettyImagesより

 2月8日、YouTuberとしてチャンネル「突撃体験ナオキアンビリーバボー」を運営する猪原直輝が、神戸職員イジメ事件の加害者宅に侵入し、住居侵入容疑で逮捕された。「突撃体験ナオキアンビリーバボー」は、アイドル好きのYouTuber・直輝によるサードチャンネルとして2019年6月に開設されたが、現在はメインチャンネルに。直輝は自身を「中年革命家・なおボン」と紹介し、「とにかく変なことをしよう。『こいつ、マジか。こいつ、おかしいんじゃね。こいつ気ィ狂っとるんじゃね』」と言われるような動画を発信したいと語っていた。

 では一体どんな動画を投稿していたのか。チャンネル開設当初は心霊スポットを回ってほしいという視聴者からのダイレクトメールに応じるなどしていたが、『【コンビニ】FC契約解除されたコンビニに行ってみた』という動画の再生回数が跳ねたことにより、直輝のチャンネルは「過去に問題を起こした加害者宅を突撃する」方向へシフトしていく。

 アイドルについて語っていた直輝のメインチャンネル「坂道考察YouTuber直輝」のチャンネル登録者数は503人。平均動画再生回数も、100~200回前後だったが、「突撃体験ナオキアンビリバー」は動画によっては11万回再生を記録したものもあり、直輝はこちらをメインチャンネルにした。

 動画で直輝は、加害者宅の自宅を映し、突撃を繰り返していた。池袋暴走事故の加害者、飯塚幸三被告の自宅に凸した際には、マンションエントランスのインターホンを押し、「今、休んでおりますので」と応じた家族に対して「は? なに? 知るかそんなもん。いまだに加害者なのに謝罪も済んでないんですよね」とキレ、インターホンを切られても連打。「なら直接乗り込んでやるよ、バーカ」「なにが休んでおりますじゃ、ボケ。休んでる場合ちゃうやろが」と悪態をつきながらエントランスを抜け、今度は玄関前のインターホンを連打し、ドアをこじ開けようともした。この間、モザイクは一切かかかっておらず、加害者宅の部屋番号など、プライバシーは一切守られていなかった。

 今回逮捕された件の動画は現在、非公開になっているが、警察によると、直輝は犯行時に動画を撮影していて、動画には「東須磨小の事件の加害者の家に来ました。今から突撃します」と言って庭に侵入し、窓を開けようとする様子が映っていたという。

 調べに対し、直輝は「無断で敷地に入りました。インタビューをするためでした」と容疑を認めているという。最初は普通の動画を投稿していたにもかかわらず、過激な動画が跳ね、「これが正しいんだ」と思い込み、迷惑系へとシフトするYouTuberは後を絶たない。直輝も「視聴者の期待にこたえたい」と言っていたが、我々視聴者も、ただ「面白い」というだけで動画を見るのではなく、正しくないものは見ないという選択をすることが必要だ。

「逮捕の突撃系YouTuber、池袋暴走事故の加害者宅にも押しかけピンポン連打」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。