
King & PrinceとSnow Man(Johnny’s netより)
デビュー2年目のSnow Manが「ポスト嵐」の最右翼に躍り出たようだ。
2021年2月9日発売「週刊文春」(文藝春秋)によれば、3月に発売される2021年度のジャニーズ事務所公認グループ別カレンダーは、Snow Manが予約だけで20万部を超え、King & Prince(以下、キンプリ)の15万部を大きく離しているという。ちなみに、昨年度はキンプリが16万部以上を売り上げ、ジャニーズのグループの中で一番のセールスを記録していた。
Snow Manの人気は様々な数字から明らかだ。2020年1月リリースのデビューシングル「D.D. /Imitation Rain」(SixTONESとの両A面)、同年10月リリースのセカンドシングル「KISSIN’MY LIPS/Stories」は100万枚以上の売上を記録し、2作連続でミリオンを達成。今年1月リリースの「Grandeur」も初週だけで80万枚のセールスを記録した。
Snow Manはファンクラブ会員数も急増中。38万人台に突入し、Sexy ZoneやNEWSの会員数はすでに超えたと見られている。
Snow Manがここまで急速に人気を拡大している理由は様々あるだろうが、なんといっても、10年近くジャニーズJr.として下積みを続けてきた物語性と、長期にわたるレッスンで身につけたスキルは大きな武器だ。
また音楽的にもSnow Manは、ジャニーズ事務所の中でK-POPの良いところを最も積極的に取り入れているグループでもある。
「KISSIN’ MY LIPS」ではFATCAT、Siixk JunというK-POPの作曲家を起用した。また「Grandeur」では、TWICE、IZ*ONE、SEVENTEEN、Wanna Oneなどを手がけてきた、K-POP界で最も著名な振付師のひとりであるチェ・ヨンジュン氏をコレオグラファーに迎えている。こうした経緯から、これまでジャニーズにはあまり興味をもっていなかったK-POPファンがSnow Manに興味を示す動きもある。
ただ、メンバー個人の知名度はまだ高くはない。キンプリでは平野紫耀、岸優太、永瀬廉といったメンバーがゴールデン枠のテレビドラマや人気漫画原作の映画で次々と主演を務め、それぞれの知名度も上昇してきた。一方のSnow Manはまだそこに至る前段階と言える。ただ、今年はラウール主演の青春恋愛映画『ハニーレモンソーダ』の公開が予定されており、一気に認知度が高まる可能性はあるだろう。
いずれにせよ、ライバルたちの存在はシーンの盛り上がりには欠かせない要素だ。ジャニーズにはキンプリ、Snow Man、SixTONESという世代の近い新グループの他、なにわ男子、Travis Japan、美 少年など、近い将来のデビューを期待されるジャニーズJr.のグループも多い。大看板である嵐がいなくなったことで、「次世代」の競争は熱さをより増しそうだ。