「無印良品A5ノート」の魅力を再考する 長く愛される定番商品の実力は?

文=出雲義和
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 誰もが知っている「無印良品」は、西友ストア(現在:合同会社西友)のプライベートブランドとして1980年12月に生まれ、その後1989年に株式会社良品計画となり、商品の企画開発から製造、流通、販売までを一貫して行う製造小売業として、日本をはじめ31の国や地域に1029店舗を展開、生活日用品を中心に7500アイテムが揃うブランドに成長しました。

 今回は「無印良品ブランド」の中から、日常生活でも利用する機会が多いA5サイズのノートブックを紹介します(データは2020年8月現在)。

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100円均一ショップよりも安い? 無印良品ノート

 ボールペンやノートブックは文房具店だけではなくコンビニエンスストアなどでも購入することができる時代になりました。なかでも100円均一ショップは文房具から日用生活品まですべて100円で購入できるとあって、お小遣いに上限のある学生さんにも人気の購入スポットになっています。

 そのため、文房具は100円均一ショップが1番安く購入できると思われがちですが、実は無印良品にはそれよりも安く購入出来るアイテムがたくさんあります。

 今回紹介する無印良品A5ノートは1冊の値段が80円、しかも消費税込みということは100円プラス消費税で販売している100円均一ショップよりも30円安く購入することができるのです。

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選べる3つのスタイル

 100円均一ショップよりも安い無印良品のA5ノートは、用途や趣味に合わせて、「無地」「横罫」「方眼罫」の3種類がラインナップされています。

・「6mm横罫」学習や仕事にも使える、もっともオーソドックスな横罫ノート。
・「無地」デザインやアイデアを整理したり、こどものラクガキ帳ともしても使えます。
・「5mm方眼」最近人気を集めているスタイルで、5mmの方眼は0.5mmシャープペンシルや細字ボールペンで1マスに1文字が丁度収まるサイズに加えて、表やグラフ、また全体をバランスよく書きたい人にオススメなのが方眼罫です。

 「横罫」「無地」「方眼罫」は、それぞれ表紙や背の色が異なる組み合わせの配色で、見分けやすいというさりげないメリットも備えています。

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表紙をデコる楽しみ方

 表紙は潔いほどなんの装飾もありません、裏表がないということは、左右どちらからでも、また横にしてページを上にめくりながらでも使える自由度があり、表紙をキャンバスに見立ててイラストを描く、お気に入りのステッカーを貼って自分らしくデコレーションするなどの楽しみ方もあります。

 また、ラベルシールなどを使って、業務日報などビジネスノートとしての活用できます。

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各種筆記具と力比べ!

 糸綴じ製本を施し安定感のある無印良品A5ノートは1冊80円とは思えない仕上がりです。しかしいくら安くても筆記の際にインクが裏抜けするようでは困ります、また消しゴムで消したときに紙がすぐによれてしまうようでは実用的とはいえません、そこでユーザーがよく利用する次の筆記具を使って検証してみました。

①ボールペン(油性インク)
②ローラーペン(水性インク)
③シャープペンシル(0.5mm芯)
④マーカーペン
⑤万年筆(字幅中字M/ブルーブラックインク)

 結果は、どの筆記具でも得手不得手が無く使える事がわかりました。やや厳しい目で見ると、②ローラーペンが裏から文字が少し透けて見える状態ですが、インクの滲みはなく、十分実用に耐えうるレベルと言えます。

 質の低い紙との相性が良くないといわれる万年筆でも、裏抜けや滲みはなく、相性は他の筆記具と比較しても遜色ありません。低価格のノートブックと高級筆記具の代表格万年筆との相性が良いのがなんとも不思議な気がします。

 また、消しゴムで鉛筆筆記した文字を消した場合でも、摩擦で負荷がかかる状態であっても紙がよれる事はなく、無印良品A5ノートはしっかりした強度・耐久のある紙を使っている事がわかりました。

 今回の筆記テストには、一般的に市販されている筆記具とインク、そして消しゴムとどこでも購入できるものを使用しています、そのため特殊なインクや素材を使った製品では必ずしも同様の結果になるとは限りませんが、1冊80円というコストパフォーマンスを誇るノートです、ぜひ自分の持つ筆記具でいろいろ試して楽しんで欲しいと思います。

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日記や業務日報におすすめできるA5ノート

 無印良品A5ノートは、1冊30枚の構成になっていて1日1ページで使った場合、約2カ月分の日記や記録を留める事ができます。

 そうすると半年で3冊、1年なら6冊、金額にすると480円で、ちょっと贅沢に1カ月1冊としても年間960円という破格のコストパフォーマンスを誇るノートブックといえます。

 筆者がこのノートブックを使い始めた2013年頃の価格は1冊84円で、これが数年前に改定される発表があり、てっきり値上げされるのかと思ったら逆に4円下がって80円になりました。

 もし値上げになっても誰も文句はでないだろうと思えるクオリティとコストパフォーマンスの高いノートブックだけに、これが良品計画の人気も秘密なのかと実感しました。

 全国のA5ノートユーザーに、ぜひ使ってほしい「無印良品A5ノート」です。

データ
メーカー 良品計画
ブランド 無印良品
製品
ノート・6mm横罫 A5・B罫
    5mm方眼 A5(ダークグレイ)
    無地 A5(ベージュ)
ページ 30枚
製本 糸綴じ
価格 消費税込み 80円

(出雲義和)

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