雨上がり決死隊・宮迫博之のYouTubeチャンネルに、島田紳介が登場。「吉本戻った方がええよ」「来月も大崎会長とゴルフ行くねんけど、言うとくわ」とアドバイスを送り、吉本興業との間を仲介してもいい、と話した。
宮迫は10日に『【神回】島田紳助師匠が電話出演してくれました【ガチ】』というタイトルで動画を投稿。2011年に芸能界を引退した島田紳助に電話をかけ、YouTubeへの出演を交渉した。結果的に、この電話音声を流すことはOKだが動画への出演は絶対NGを崩さなかった島田紳助だが、宮迫が地上波テレビへの復帰を目指していることを話すと「吉本戻った方がええよ。戻ってから(辞めるんやったら辞めたらええねん)」「なんか変な感じで辞めてるから良くないわ」とアドバイスした。
電話を切る直前にも、「いつでもまた、会社と話するなら全然俺が間に入るしな。焦らず行こうな!」と宮迫を励ましており、電話終了後に宮迫のYouTubeスタッフたちは「優しい〜」と感嘆の声をあげていた。
しかし宮迫に吉本興業に戻るという選択肢は残されているのだろうか。吉本興業の大崎洋会長は、12日発売の「フライデー」(講談社)で相次ぐ芸人の退社やエージェント契約への切り替えについて取材を受けているが、宮迫のことに話題が及ぶと辛辣だったという。
宮迫がYouTubeで「吉本に戻りたい」と話しているが……という話を振られた大崎会長は、<いや、もう戻らんでええと思うで。いちいちYouTubeでネタにすんなって話や。辞めてまで吉本のことネタにすんなよって>と手厳しい回答。テレビに出たいのであれば直接テレビ局と交渉すれば良い話であり、吉本の圧力やテレビ局の忖度などの噂も<あるわけない>と一蹴している。
宮迫を含め、複数の芸人の「オレオレ詐欺グループへの闇営業」が発覚したのは、2019年6月のことだった。反社会的勢力から金銭を受け取ったこと、また金銭授受について取材に虚偽の話をしたことが大きな問題となり、関係した芸人は無期限謹慎に。
すると宮迫は、ロンドンブーツ1号2号田村亮とともに吉本興業に独断で記者会見を開き、自分たちは会見を開いて世の中に事情説明をしたかったが吉本側に「会見はさせない」と却下されたこと、吉本興業の岡本昭彦社長に「お前ら、テープ回してないやろな」「一人で会見したらええわ。やってもええけど、ほんなら全員クビにするからな。おれにはお前ら全員クビにする力がある」と凄まれたことなどを告発した。
この会見で、二人は吉本上層部に対して何度も「引退しても会見をさせてくれ」と頼んだが認められなかったといい、田村は「(金銭の授受について)嘘をついたことを謝りたいのに、それを止められた」ため吉本側への不信感が募ったと明かした。さらに二人が個人で弁護士を依頼すると、吉本側は「ファミリーなのに」と憤慨し、余計に関係はこじれていった。
その後、田村亮は相方の田村淳の仲裁と支援もあり、謹慎を経てロンブーとしての活動を再開している。株式会社LONDONBOOTSに所属し、吉本興業と専属エージェント契約を結んだのだ。
一方の宮迫は、明石家さんまを頼り吉本との関係修復を目指していると報じられたが、2020年1月29日、YouTubeチャンネル『宮迫ですッ!【宮迫博之】』をスタート。現在はYouTuberとしてフリーランスで活動している。
この経緯からも明らかなように、吉本側から宮迫への信頼はゼロどころかマイナスだろう。果たして、島田紳介の仲介により大崎会長が宮迫を「許す」ことはあり得るのだろうか。