西野亮廣、一般女性への“公開説教”で「生活に余裕がなくなっちゃうと、うまくいってる人を妬み始める」

文=千葉佳代
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 吉本興業を退社したキングコングの西野亮廣が、自身のYouTubeライブで1人の一般女性(A子さんとする)を30分にも渡り「公開説教」したことが波紋を広げている。

 A子さんは今月9日、YouTube界隈のゴシッパー・コレコレの配信に登場し「30分ごちゃごちゃ怒られた」「そんな著名人いるのかって思った。自分のファンをあおる形でやるのは不公平です!」と憤っている。

 西野は自らが製作総指揮、原作、脚本を務めた映画『えんとつ町のプぺル』の上映に伴い、SNSで「次回はどこの映画館の何時の回に行きます」と予定を発信しては全国を飛び回り、「ファンとの交流会」をしている。緊急事態宣言が出されても西野は変わらず全国を回っていたため、A子さんは「どういう考えでやっているのか純粋に聞きたい」と思い、チャットで「映画はすごくいいと思いますが。なんでこの時期に映画館に人集めるんですか?」と疑問を投げかけたのだという。

 A子さんとしては、西野のチャットを見て「(映画館に)行きたいな」と思ったのだが、コロナ禍なので積極集客しないほうがいいのでは? と素朴な疑問を持ち、質問しただけだったそうだ。しかし西野はA子さんを自粛警察呼ばわりし、約30分間にわたって説教。さらに翌日、「ルールを守っている人を攻撃してしまう人が一番の癌なので、そこは真っ先に潰さなきゃいけない」などとブログに長文で綴った。A子さんは西野信者からも総叩きを食らった。なお、A子さんのチャットでのコメントは全部削除されたという。

 実際、そのYouTubeライブで西野はどのような話をしていたのだろうか。まずA子さんから質問されると、最初のうちは「ルールを守ってやっている」と、夜8時までで活動を終えていることを説明していたが、徐々に頭にきたのかヒートアップ。「言う相手を間違っている」として、以下のように発言した。

<納得いかないなら、ルールに言ったほうがいい。A子さんが言っていることは法定速度を守っている車に対して、走るな、走ったら交通事故の可能性があるだろと言っているような感じ。法定速度50キロだとして、40キロで走っている車を目の前でバーッと止めて、『スピード出すな!人が死ぬだろ!』っていう、それをやりだしちゃうともう最終的にA子さんの首もしまっちゃうから>

<私が、ようは神様になっちゃって『全員家から出るな』ってなっちゃうと『コンビニ行くな』とか『電車に乗るな』ってことになっちゃうから。そうすると、なぜ政府がこの期間内だったら営業してOKですよっていうかというと、全部止めたら終わっちゃうからなんですよ。締め付けは厳しくなってみんな大変なんですが……。まあ、実家暮らしなら見えてこないかもしれない。それやっちゃうとA子さんが食べるごはんもなくなっちゃいますから。だから、どこを回してどこを止めなきゃいけないのかっていうのをみんなが探っている状況だから>

<(A子さんは)正義がたたってそういうことになってるから、なかなか納得がいかないところかもしれないけれど、そこはね、ふまえたほうがいいかもしれない>

<本当に納得いかないんだったら、政治家になるほうがいいし。自分でルール作ったほうがいいし>

<政治家が決めていることを『反対!』とか言いつつも、その政治家決めたの僕らだし。納得いかないんだったら、なぜその政治家を通したんだって話だし。『いや、勝手に通ったんだよ』って言うなら、もっと選挙で声掛けしていけよって話だし。すべて自分たちが決めていることで、なので、自分たちが決めたリーダーが『そのルールでいくよ』って言ったらそりゃ従う。その中でどうしたらいいかってことを考えるかな>

<一線を越えちゃだめだなと思う。人に意見するときに、これ感情で言ってんのか、自分がストレス溜めてるからワーって言っちゃってるのか、みたいなところの線引きは今こそちゃんとしないと、余計人を追い込んじゃうし、余計自分を追い込んじゃうし、と思う>

<(穏やかでいるコツとしては)生活の余裕はリアルに反映されると思いますね。つまり、生活に余裕がなくなっちゃうと、うまくいってる人のことをねたみ始めるし、そうすると、間違った批判を始めるし、みたいな。で、大体、うまくいってる人に『お前はずるいことしてうまくいってるんだ』っていうふうになっちゃうから。おだやかでいるコツはまず、生活を整える、守るってのがありかもしれない。金持ち喧嘩せずってやつかな>

 長い。しかしA子さんの疑問への答えにはなっていないのではないだろうか。A子さんは、コロナ禍で著名人がわざわざ「この映画館に現れます」と予告し、その時間・その場所に大勢の人を集客する理由は何なのか、と問うただけである。『えんとつ町のプペル』は全国の映画館で観ることができる。各々が好きな場所で観れば、密は避けられる。それなのに、わざわざ西野が現れて集客するのは違うのではないか、ということだ。また、西野やスタッフが普段の生活圏を超えて移動していることも問題がないとは言い切れない。

 かねてより「ディズニーを超えたい」と公言している西野としては、キャラクターグリーティング(ディズニーの仲間たちがゲストと触れ合うためにパーク内に現れるサービス)のようなものだと思っているのかもしれないが、デイズニーも今は入場制限を課し、コロナの感染予防に努めている。

 西野の動画コメントにも、オンラインサロンの元会員だというユーザーが「ある時急に目が覚めました。今西野信者の人もコレコレさんの配信を見て目を覚ます人が少しでもいるといいなぁ、、。いくらファンでも『この人のやってることは全て正しい!』と盲目的になるのはとても危険です」とコメントしている。

 西野は2月10日に行ったYouTubeでの生配信で、リスナーがチャット欄で「コレコレさんの配信見ましたか?」「この問題について説明した方がいい気がする」「女性に説教、的な記事のことです」等と触れると、「さっきLINEでもらって、一般女性に説教したって。なんだそれ(笑)。なんで説教したんだっけ、僕は?」と笑いながら、「説教も何も事実を述べただけですよね」と“公開説教”は否定。「それで俺がキレたってことになってるんですか? 別にキレてなくて淡々と、ルールを守ってやってますよって」「その後にブログで個人攻撃をして血祭りにあげたことが問題? まあなんとでもね、切り取ってできる」「30分も一人の人に使うわけないじゃん(笑)。僕が次の話してるにもかかわらず、その人がずっと言ってきてただけ」と笑顔で釈明した。

<ニュースが出ようが何しようが変わらないですよ、僕の考えは。ルールを守ってるんだから>
<なんかもうマスコミうんざりです、今さらですけど>

とも話していた西野。緊急事態宣言下での映画館の客席稼働率や営業時間のルールはしっかり定まっており、西野がそこに登場するとしても、ルールの上限を超えた客数を入れるわけではなく遅い時間までやるわけでもない。ルール違反になっていない以上は何も問題がない、というのが西野の主張だ。その上で自分自身は基本的には自粛しており、イベントの開催なども控えているとのことだった。

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