TWICEのメンバーがミュージックビデオで着ている衣装に「BLACKPINKのパクり」だとの指摘があり、波紋を呼んでいる。
2021年2月10日、TWICEのダヒョンとチェヨンは、Rain(ピ)とJ.Y. Parkのデュオ曲「Switch to me」をカバーしたミュージックビデオを公開した。
このなかで、ふたりが韓服(朝鮮半島地域の伝統衣装)を現代風にアレンジした衣装を着用しているシーンがあるが、ダヒョンの服がBLACKPINK「How You Like That」(2020年6月リリース)のミュージックビデオでジスが着ていたものとそっくりであると指摘が出ているのだ。「How You Like That」の衣装は、韓服をモチーフにしたブランド・DanhaのものをBLACKPINKの衣装チームが撮影用に改造したものである。
この件は、BLACKPINKのスタイリストが反応する事態にまで発展。TWICEの所属事務所・JYPエンターテインメントは「類似性を認識していなかった」とSNSを通じて謝罪したうえで、問題の衣装を着ていた箇所を削除してミュージックビデオをアップし直した。
BLACKPINK「How You Like That」のミュージックビデオ後半で登場する韓服衣装はリリース当時大きな話題となったもの。お腹や脚を露出させた大胆な伝統衣装のスタイリングに「下品」「はしたない」といった意見も噴出したが、結果的にDanhaは注文を浴び、欧米を中心に注文が殺到したという。
K-POP界でもトップクラスの人気を誇るグループの有名な衣装と酷似したものを使ってしまったJYPの管理は杜撰と評価されても致し方ない。しかも、JYPは2020年にもミュージックビデオにおける盗作騒動を起こしたばかりだ。
2020年6月に発表されたTWICE「MORE & MORE」のミュージックビデオでは、メンバーが歌い踊るセットのオブジェがアメリカの造詣作家の作品と酷似しているとして、アーティスト本人が抗議する問題が起きている。
JYPについては作品の品質管理だけでなく、所属タレントの管理においても多くの問題が指摘されている。
メンバーがJYPとの契約を更新しなかったため2021年で実質的な活動停止となったGOT7は、リリースや事務所のプロモーションがおざなりであるとして、ファンから複数回にわたってハッシュタグデモが起きた。
スケジュールの管理でも不安を抱える。2019年から2020年にかけて、TWICEのミナとジョンヨン、NiziUのミイヒが相次いで健康上の理由から長期休養の期間を設けるに至っている。
JYPの担当アーティストが多すぎる
現在JYPには、J.Y. Park、2PM、DAY6、TWICE、Boy Story、Stray Kids、ITZY、NiziUがおり、韓国の芸能事務所のなかでは屈指の多さである。これに加え、2021年には中国と韓国で男性グループがデビューするのではないかという噂も出ている。
J.Y. Parkは以前から日本とアメリカで男性版『Nizi Project』を放送すると宣言しているが、「週刊女性PRIME」(2021年2月4日付)によれば、日本版『Nizi Project』は2021年4月にオーディション情報を公開し、2022年デビューを考えているという。
しかし様々な問題が噴出する現状で、次々と新しいグループをデビューさせては、マネジメントやプロデュース体制の綻びが大きくなってしまいはしないだろうか。