
Gettyimagesより
不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」は、掲載物件の問い合わせ数から算出した「2021年 LIFULL HOME’S 住みたい街ランキング」を発表しました。
首都圏版「借りて住みたい街」ランキングの1位は「本厚木」。2020年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、テレワークやオンライン授業が定着し、賃貸ユーザーの問い合せでは“郊外化”の傾向が鮮明になったといいます。1位「本厚木」を筆頭に、「千葉」「柏」「町田」など、準近郊・郊外でも都心まで乗換なしで行ける路線沿いの駅が大きく順位を上げており、上位以外でも同様の傾向があるとのこと。
対照的に、前回まで4年連続1位だった「池袋」が5位に後退したほか、「川崎」(3位→10位)、「三軒茶屋」(6位→16位)、「吉祥寺」(9位→18位)など、都心周辺の人気エリアはランクダウン傾向です。
首都圏版「買って住みたい街」ランキングの1位は2年連続で都営地下鉄大江戸線の「勝どき」。駅周辺は選手村跡地の大規模プロジェクトが進行中で、注目度が高いようです。そのほか、都心の一等地で話題性の高い分譲物件もある駅「白金高輪」や「牛込柳町」などは、コロナ禍の2020年も順位を上げています。これは、コロナ禍の収束を想定して利便性や資産性の高い都心周辺で買っておきたい、もしくはコロナ禍に公共交通機関の利用を極力避けられる「職住近接」のニーズによるものではないかと、分析されています。
一方、テレワークの進捗に対応して「八王子」「柏」「橋本」「平塚」などの準近郊・郊外も上位にランクインしており、都心周辺の賃貸から購入して転居する例も見受けられるとのこと。
コロナに翻弄された2020年、首都圏では賃貸ユーザーは“郊外化”の意向、購入ユーザーは「都心周辺の利便性&資産性の高いエリア」と「生活環境が整っていて安心して暮らせる準近郊エリア」の二極化の傾向にあるようです。

首都圏版「2021年 LIFULL HOME’S 住みたい街ランキング」より)
▼首都圏版「2021年 LIFULL HOME’S 住みたい街ランキング」https://www.homes.co.jp/cont/s_ranking/2021_shutoken/
▼調査概要
対象期間:2020年1月1日~12月31日
対象者:「LIFULL HOME’S」ユーザー
(首都圏版:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県/関西版:大阪府、京都府、兵庫県/中部版:愛知県、岐阜県、三重県/九州版:福岡県)
集計方法:「LIFULL HOME’S」に掲載された賃貸物件・購入物件のうち、問合せの多かった駅名をそれぞれ集計
分析:LIFULL HOME’S 総研