GACKTのYouTubeより
タレントのGACKTが愛犬を里子に出す動画を公開し、炎上している。
GACKTは2月10日に自身のYouTubeチャンネルで『GACKTが愛犬を里子に出しました。』というタイトルの動画を公開。冒頭に＜この日はGACKTにとって嬉しさと哀しさが交差する複雑な一日となった＞とのテロップが出され、GACKTは大阪にいるポーカーの師匠の愛犬が先日亡くなってしまったと説明する。師匠の奥さんが相当落ち込んでいるといい、GACKTは彼女が前に進むために自身の愛犬である「フェンディ」をサプライズでプレゼントすることに。
師匠の家に着いたGACKTがフェンディを師匠の奥さんに渡すと、彼女は号泣。フェンディに「お前が奥さんを元気にしなきゃダメなんだよ」と別れを告げて車に戻ったGACKTは、「寂しいね」「お別れの時泣きそうになってしまった」と惜別の思いを滲ませていた。
動画では最初から最後まで感動的なBGMが流され、「愛犬を亡くした家族に自分の犬を譲る」という行為は“美談”にまとめられていた。
しかしコメント欄には、「フェンディの気持ちを全然考えてない」「生き物を何だと思ってるんですか？」「適当な理由をつけて、飼いきれなくなった犬を他人に押し付けた印象を受ける」など、批判が殺到。2月15日現在、高評価約6700に対し低評価は2.4万にも及んでいる。
デザインパクリ騒動で変化したGACKTのイメージ
GACKTは“一流セレブ芸能人”というイメージ形成に成功。彼の人格や言葉に感銘を受けるファンは多い。しかしもともと、脱税報道や愛人の自殺未遂、隠し子騒動、仮想通貨トラブルなどなど、週刊誌報道を中心にきな臭い話が後を立たない人物でもあった。そうした過去の報道を知らない若い世代にとっては、「素敵な人」なのかもしれないが、昨年12月に勃発したアパレルブランドのデザインパクリ騒動はそうしたファン層にも少なからず影響を与えたようだ。
GACKTはホストでタレントのローランドと共に、ファッション通販の株式会社dazzyからアパレルブランド「G＆R」を発足。元キャバクラ嬢でYouTuberの門りょうをディレクターに迎え、オンライン販売も開始した。
しかし、販売直後から商品であるドレスのデザインが中国のECサイトで売られているものや、イギリスのブランド「SELF PORTRAIT」の商品と似すぎているとの意見が殺到。Dazzy社は模倣を認め、販売を中止したうえ、商品を回収し購入者には全額返金するとしている。
ブランドの発起人であるローランドはすぐにdazzy社との契約を解除し、YouTubeで謝罪動画を公開。＜監修しなければいけないという立場だったにもかかわらず、監修が不十分であったことと、監修が不十分だった商品を会見でPRしてしまったこと＞＜自分自身、多大な責任を感じています＞と反省の弁を述べた。
一方、もうひとりの発起人であるGACKTは、動画でdazzy社への怒りや、社長を前々から叱っていたことを明かすなど、自分は“被害者”であることを強調。＜大切なのは、この失敗をどういった形でリカバリーしていくのか＞だとして、dazzy社にチャンスを与えるとも宣言した。
ローランドの謝罪と比較して、GACKTの対応には「提供者なのに他人事すぎる」「自分の非を認められない人」「がっかりした」など非難が殺到し、大炎上となった。
この騒動で不信感を持ったYouTube視聴者が少なくなかったためか、GACKTは今年1月に公開したマルタ島からの緊急帰国についての動画も物議を醸している。
GACKTは空港での検疫を終えるまで1時間ほどかかったといい、現場の責任者が英語を読めなかったことで揉めたと怒りを露わに。
＜もしスムースにいってたら、20分は早かったんじゃないですか。でも僕の担当してる係の人（責任者）があまりにも。なんで英語の文章も読めないような人たちが責任者にいるんでしょうね？＞
＜英語の読めない上司が必要か？せめて何のことが書いてあるか分かる上司が必要なんじゃないですか。そんな人しかいないのか＞
＜あんな責任者のもとでやってる（現場の）子たちがかわいそうです＞
責任者以外の現場スタッフには同情的であったものの、「器が小さすぎる」「本物の一流ならこんなことでキレないと思う」といった批判も多数出ていた。
炎上続きのGACKT。真偽不明な週刊誌報道よりも、YouTube動画での失敗の方がファン離れに直結しやすいかもしれない。
