コロナ禍でのペットの健康診断、「手頃な価格なら」or「お金がかかっても」二極化

文=wezzy編集部
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Gettyimagesより

 ペットの予防医療の啓発・普及活動を行う一般社団法人Team HOPE(チームホープ) は、犬と猫の飼い主・家族412 名を対象に、「ペットの健康管理に関する実態調査」を実施。その結果を公開しました。

 新型コロナウイルスの感染が流行する中、ペットに関する不安(複数回答)として多く挙がったのは、「自分が感染した時の治療中に、誰がペットの面倒をみてくれるか」40%、「ペットに新型コロナウイルスが感染するのではないか」39%など。「特に不安はない」という回答は32%と約3割でした。その一方で、「自分が感染した場合のペットの預け先は考えている」という人は、12%にとどまります。

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一般社団法人Team HOPE「ペットの健康管理に関する実態調査」より

 コロナ禍において、ペットとの暮らしにはどのような変化をもたらしたのでしょうか。「ペットと触れ合う時間」や「ペットへの愛情」「ペットと暮らすことの充足感」については、約4割の人が「増加した」「やや増加した」と回答。家にいる時間が増え、精神的ストレスも多いコロナ禍、ペットとの暮らしが精神的な癒しになっている傾向が見られると、分析されています。

 一方で、ペットを連れて人込みやアウトドアに出かける頻度は1~2割減少傾向。また、「ペットの周囲の除菌・清掃の頻度」は、約3割の人が「増加した」「やや増加した」と回答しており、生活習慣に変化が生じているようです。

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一般社団法人Team HOPE「ペットの健康管理に関する実態調査」より

 2020年のペットの健康診断の受診状況は、「定期的に受診」39%(犬44%、猫34%)、「受診経験はある」39%、「受診したことはない」22%。コロナ禍であっても、4割近くの人はペットを定期的に受診させているようです。

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一般社団法人Team HOPE「ペットの健康管理に関する実態調査」より

 定期的にペットに健康診断を受けさせているという160名に、健康診断の受診頻度を尋ねたところ、「1年に2回程度」44%、「1年に1回程度」54%、「2~3年に1回以下」1%。健診を「1年に2回程度」の受けさせている人は、この4年間で14%伸長しています。犬や猫はヒトの4倍以上のスピードで年を重ねることから、Team HOPE では、7 歳以上のペットは年に 2 回以上の健診受診を推奨しています。

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一般社団法人Team HOPE「ペットの健康管理に関する実態調査」より

 定期的にペットに健康診断を受けさせているという160名に、健診内容を聞いたところ、「問診」「触診」「視診」は 8 割以上が受診、「聴診」「血液検査」は 6 割程度です。「尿検査」「便検査」「レントゲン」は 2 割程度の受診にとどまっているのが現状のようです。しかし、「問診」「触診」「視診」「聴診」「血液検査」「尿検査」「便検査」「レントゲン検査」の 8 項目は、ペットの全身の健康状態を正しく把握するためにぜひ受診してほしいと、Team HOPE は呼び掛けています。

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