小学生のランドセル重すぎ問題に取り組む「ラン軽プロジェクト」始動

文=wezzy編集部
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GettyImagesより

 ママ向け動画メディア「mamatas(以下、ママタス)」の「mamatas labo (以下、ママタスlabo)」が、ママタスのInstagramフォロワーを対象に、最近のランドセル事情と教科書事情について3つの緊急アンケートを実施しました。

 それによると、8割以上の回答者が小学生のランドセルを「重すぎる」と感じているようです。アンケートの結果を受け、「ママタスlabo」では、子どもの通学時の荷物が減らせるよう「ラン軽プロジェクト」を立ち上げました。

「ラン軽プロジェクト」では、「置き勉」と「デジタル教材」の推進を各学校や自治体の裁量に委ねるのではなく、文部科学省により大局的かつ迅速に推進に力を入れてもらえるよう、賛同企業の記事で取り上げるほか、署名を募集しています。

 以下、アンケート調査の結果を詳しく見ていきましょう。

 小学生の子どもがいる回答者に、子どもが日頃背負っているランドセルとの体重比を尋ねたところ、「2割~3割未満」55.2%、「3割~4割未満」20.8%。81.8%の回答者が、子どもが体重比2割以上のランドセルを背負っていると回答しています。体重50㎏の大人に換算すると10~15㎏に相当する量です。

 子どもが日頃、学校に持っていく荷物が「重い」「つらい」と言っているかの設問には、「いつも言っている」24%、「たまに言っている」49%。4人に約3人の子どもが荷物が「重い」「つらい」と主張したことがあるようです。

 ちなみに、子どもが学校にほぼ毎日持っていくものは、「教科書(教材)」97.1%、「ノート」97.9%、「筆箱」97.4%のほか、「水筒」86%。確かに、これはかさばりそうです。

 ランドセルと荷物の総量平均は、普段は「3kg台」30.8%、「4kg台」28.3%、「5㎏台」16.9%、「6㎏以上」15%。

 しかも、金曜の下校時や月曜の登校時は、教科書やノートに加えて、体操着や給食袋、上履きなどなど荷物がかなり増量します。荷物が一番多い時のランドセルを含む荷物の総量は、「3㎏台」5.3%、「4㎏台」23.2%、「5㎏台」30.8%、「6㎏台」39.4%との回答。普段と比べ、「5Kg台」は16.9%→30.8%に、「6kg以上」にいたっては 15%→39.4%と2倍以上に増加して全体の約4割を占めます。

 重すぎる荷物は、成長過程にある子どもの体に影響を及ぼす懸念もあります。重い荷物を持つことにより気づいたり訴えたりした子どもの症状(複数回答可)は、「姿勢の歪み」37.8%、「身体の痛み」30.5%、「肩こり」27.2%、「腰痛」14.1%。6割以上に何らかの症状があると見られています。

 子どもがランドセルや重い荷物を持って通学することについては、「よいと思う」9%、「よくない」77.1%、「わからない」13.9%。約8割の回答者が「よくない」と考えているようです。

 では、どうすればいいのか。「重さ」対策のひとつは「置き勉」。文部科学省も数年前から「置き勉」を推奨しています。今回のアンケートでも、小学生の子どもを持つ回答者に考えを聞くと、「賛成」88.6%、「反対」5.5%、「わからない」5.9%と、賛成派が圧倒的多数でした。

 しかし、子どもが通う学校で置き勉を認めているかを聞くと、「認めている」39.3%、「認めていない」41.3%、「わからない」19.4%。文部科学省が認めているとはいえ、学校現場における運用の実態と保護者の希望とでは大きな乖離があるようです。

 さらに、「置き勉」の運用実態を細かく尋ねると、「置き勉OK。持ち帰りなし」はわずか1.8%でした。「置き勉」がOKでも、実際には「特定教科限定でOK」25.3%、「OKだが宿題や家庭学習用に持ち帰る」などの条件が付き、「置き勉」の定義や運用実態には幅があることがうかがえます。

 学校(自治体)からのデジタル端末支給状況は、「支給済み」8.1%、「近々支給」17.8%、「未支給」64.8%、「わからない」9.3%でした。子どもが通う学校で、教科書や教材がデジタル化されているかの質問でも「はい(全部)」「はい(一部)」は合計で10.6%にとどまり、「いいえ」75.4%、「わからない」14%。小学生全員にデジタル端末が支給されるまでには、まだ時間がかかりそうです。

 教科書や教材のデジタル化の是非には、「賛成」61.8%、「反対」16.9%、「わからない」21.3%。「賛成」が最も多いものの、「反対」「わからない」という人も一定数いるようです。

 とはいえ、デジタル化の中身について意見を聞くと、「すべてデジタル化でよい」13.4%、「部分的、限定的なデジタル化」39.1%、「紙とデジタルの両方」42.6%。「すべて紙でよい」との回答はわずか4.4%でした。

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 教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏に、「小学生のランドセルが重すぎる」問題の実態や解決方法をうかがった模様を、「ママタス」全SNSにて配信しています。

【配信予定】
第1回:2021年2月14日(日)配信済み
第2回:2021年2月20日(土)12:00頃を予定
第3回:2021年2月27日(土)12:00頃を予定
第4回:2021年3月6日(土)12:00頃を予定

▼緊急アンケート概要
アンケート①「小学生のランドセル、重すぎる?」
調査方法:Instagramストーリーを利用したインターネット調査
対象:「ママタス」Instagramフォロワー(回答条件:なし)
実施期間:2021年1月11日
有効回答数:4,111件

アンケート②「教科書が重すぎる! 一部でもいいからデジタル化してほしい!」
調査方法:Instagramストーリーを利用したインターネット調査
対象:「ママタス」Instagramフォロワー(回答条件:なし)
実施期間:2021年1月15日
有効回答数:3,528件

アンケート③「お子様のランドセル事情、教科書事情を教えてください!」
調査方法:Googleフォームを利用したインターネット調査
対象(原則):「ママタス」Instagram、TwitterおよびFacebookフォロワー/回答条件(原則):小学生のお子様がいるママパパ(回答数:455)
実施期間:2021年1月8日~1月17日

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