
Gettyimagesより
昔から「手には年齢や暮らしぶりが表れる」と言われます。忙しく働いている人の手は荒れがちですが、きちんと丁寧な“お手入れ”を心がけている人は意外と少ないもの。そして今、コロナ禍による感染予防のための頻繁な手洗いや消毒による手荒れに悩む人が急増しています。
今回は、なぜ手の皮膚は顔などと比べても老化したように見えるのが早いのかと、その適切なお手入れ法について解説します。
手が疲れて見えやすいポイントとは?
大人女性の手が疲れて見えやすいのは、いくつかの要素が同時に目立つからです。例えば次のポイントが挙げられます。
〇乾燥による指先のカサカサ感
〇手の甲の肉付きの減少
〇手のひらのシミ、シワ
〇日焼けによるくすみ、黒ずみ
〇浮き出た血管
〇弾力の低下によるゴツゴツ感
個人差はありますが、20代頃までは冬の乾燥程度だった悩みが、30代に突入すると上記のようなダメージが目立ち始めます。そこで急に手のエイジングが気になりだす人が多いようです。
手に現れる「光老化」の対策とは?
では、具体的なお手入れ方法を紹介します。手のダメージを早める要素の中で、特に気をつけたいのは紫外線と乾燥です。
「光老化」という言葉があるくらい、紫外線は肌のダメージを加速させます。これは、紫外線が肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンを破壊してしまうからです。ふっくら感も失われることで手が痩せてゴツゴツして見えます。
そのため、顔同様に手にもしっかり日焼け止めを塗ることが重要。顔に日焼け止めをつけるタイミングで、手にもしっかり塗ることを習慣化しましょう。
手洗い・水仕事は‟ぬるま湯”で
もうひとつの原因は、「乾燥」です。ハンドクリームを使ってケアしていても、手荒れの改善がイマイチなら生活習慣を見直しましょう。
例えば水仕事。手は顔に比べて皮脂が少ないという特徴があり、熱い湯にさらすと潤いと皮脂が同時に奪われます。冷たい水でも乾燥は進むので、外的刺激から手を守るバリア機能が低下します。食器洗いや洗顔にはゴム手袋を着用するか、素手の場合は‟ぬるま湯”を使うようにしましょう。
そして、タオルでしっかり水分を拭き取ってください。水分の蒸発と同時に手の潤いも奪われてしまいます。ただし、摩擦を起こさないように、タオルは優しく当てて、包むようにして丁寧に水分を吸い取るのがポイントです。
化粧水&ハンドクリームでふっくらハンド
最後に効果的なハンドケアを紹介します。ハンドクリームは朝と晩はもちろんのこと、水仕事や手洗いの後もなるべくこまめになじませます。より効果を上げたい人は、水分と油分のWケアをお勧めします。
まず、保湿効果の高い化粧水(フェイス用でOK)を手の甲になじませ、内側に水分を補給します。次にハンドクリームを重ね、補った水分に蓋をすると同時に、外的刺激から肌を守るようラッピング。このとき、軽く手をマッサージしながら指先までしっかりなじませると血行促進効果も上がり、透明感もアップします。
朝夜の2回は化粧水 & ハンドクリームによるWケアを行い、外出前には日焼け止めを塗り、日中はハンドクリームによるお手入れを数回取り入れるとキメの整ったふっくらハンドに! ぜひ、効果的なハンドケア術を取り入れてみてください。