2011年3月11日に発生した東日本大震災から間もなく10年。小中学生向けの科学誌『子供の科学』2021年3月号(誠文堂新光社)では、東日本大震災について大きな特集を組んでいます。
災害や事故が起きた当時を振り返りながら、地震や津波のメカニズム、福島第一原発の現在、廃炉ミッションで活躍するロボット、最先端の被害予測システム、今後予想される大災害「南海トラフ地震」など、さまざまな視点から東日本大震災の過去、現在、そして未来を見ていく内容です。
これに連動し、公式サイト「コカネット」では「《東日本大震災》3・11から10年スペシャルサイト」(https://www.kodomonokagaku.com/read/13094/)を開設。東日本大震災当時、まだ小さかったか、生まれていなかった小中学生に向けて、東日本大震災について知り、考えるきっかけになる企画を展開しています。
スペシャルサイトでは、『子供の科学』2011年5月号から7月号に掲載した、東日本大震災当時の特集記事を無料公開。地震や津波、放射線被害、福島第一原発事故の特集記事、被災地の読者から届いたレポートの紹介など、『子供の科学』の誌面を通して当時のリアルな状況を伝えます。

震災による大混乱の中で編集作業を行った4月10日発売の2011年5月号

依然として危険な状態が続く「福島第一原発」を特集した6月10日発売の2011年7月号
サイト上には、記事を読んだ感想や、東日本大震災にまつわる聞いたこと、知ったこと、考えたことを自由に投稿できるフォームを設置。『子供の科学』読者の子供たちだけでなく、震災当時読者だった方や、家族、先生、被災地の復興に取り組む方など大人のメッセージも募集しています。また、『子供の科学』の編集スタッフが自らの震災体験を紹介していくリレーコラムも掲載します。
今年の2月13日には、東日本大震災の余震と見られる強い地震が再び東北地方を襲い、被害が発生しています。10年前の記憶や経験をシェアし、一人ひとりが正しい知識をもって、命を守ることが大切です。東日本大震災から10年の節目となる今、ぜひ地震や津波、原発事故について知り、防災について考えていきましょう。