選択的夫婦別姓に亀井静香氏が暴言を連発「ワガママ」「妻に愛されていない」

文=雪代すみれ
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Gettyimagesより

 今月17日の深夜に放送された『夫婦別姓 “結婚”できないふたりの取材日記』(Eテレ)での元衆議院議員・亀井静香氏の発言が、Twitter上で物議を醸している。

 番組は事実婚で夫婦別姓を選択した映像制作の仕事をしている夫(40)とその妻(27)が法律や両親、自分たちの考えなどと向き合い、もがき続けた日々を記録した約2年半のセルフドキュメンタリー。

 始まりは2018年。夫がプロポーズがしたところ、妻からは「結婚はしたいけれどもあなたの姓にはなりたくない」と打ち明けられる。彼女の事情を聞き、夫が改姓する形での結婚を決意し、両親に報告したところ「勝手に姓を変えたら縁を切る」とまで言われ、法律婚を断念。

 1年経過し、夫婦別姓で事実婚という選択をした二人。婚姻制度の歴史について調べ、専門家を訪ねたり、夫婦別姓を求める裁判を傍聴したり、政治家の勉強会にも参加し当事者の声を届けた。

 番組では「子どもがどういう思いをするか」で夫妻が話し合いを重ねるシーンも。二人は子どもがどう思っているのかを知るために、実際に子どものいる別姓夫婦から話を聞く。子どもは両親の苗字が違うことについて「毎回同じことを聞かれるのは疲れる」と母親に話していたものの、大人同士で「子どもがかわいそう」と言う人がいることについては、<それ(子どもがかわいそうか)を決めるのは子どもだと思う。自分はそういうことを体験してないのに、勝手に(かわいそうと)言われるのは変な感じ>と意見を述べる場面もあった。

亀井静香氏が夫婦にぶつけた衝撃的な言葉の数々

 夫の両親とのやりとりでは、母親は徐々に理解を示すものの、父親は2年経っても「夫婦は同姓の方がいい」との意見で、親世代から理解を得ることの難しさも描かれた。

 取材を進める中で、衆議院議員時代から選択的夫婦別姓に反対していた亀井静香氏に二人は話を聞きに行く。亀井氏への取材は約1時間の番組のうち5分程度だったが、妄言の連続で視聴者に大きな衝撃を与えた。

※番組を見た視聴者から「具合が悪くなった」との声も出ているため、体調と相談しながらお読みください。

 まず名刺交換をした後、亀井氏は<事実婚夫婦。ややこしいんだね。あんたたちはそんなややこしいことして生きていかなきゃならんの>と真っ向から夫婦の現状を否定。

 亀井氏が<愛し合ってるならね姓が一緒でないと、困るんじゃないの>と聞き、妻が<何に困りますか?>と尋ねたところ、<やっぱりさ、ひとつになった方がいいんだよ。あんたたち体も一緒になるんだろ?だから心も一緒になったら、全部一緒になったらいいんだ>とセクハラを展開した。

 妻が「そもそもなぜ日本では夫婦同姓でないと結婚が認められないのか」と切り出すと、亀井氏は「国家の都合」と開き直り。

<勝手なことをやってる人に、国家が全部合わせてたらよ、どうするんだよ。やりようがないよ。ひとりのわがままに合わせてたらさ、国家というのは困っちゃうんじゃないかなあ>

 夫が「法律婚ができないことで、子どもの共同親権が持てない不利益がある」と伝えると、亀井氏はメリットを受けたいならば、多数派のルールに従うべきだと主張した。

<国家からの恩恵を受けたいと思うのであれば、国家のルールに対してある程度妥協せんと生きていけねえだろって俺は言ってるんだよ。常識的なことを言ってるんだよ。国家の保護を求めながらね、いっさいね、国家の行為に対して協力をしないというのは得手勝手って言うんだよ!よく考えてみなさいよ。あなた方のためにね、他の国民がおるわけじゃないんだよ>

 これは人権について「権利を得たいならば義務を果たせ」と言っているのと同義だ。優生思想にも容易につながる発言で、決して看過できるものではないだろう。

 また、「個人個人の思いを尊重できる日本になれるのか、ひとつの家族の形しか認めない社会になるのか。どちらが理想だと思いますか」と尋ねられると、<日本はな、天皇の国だよ。簡単に言うと。まあだからね、民がさ、夫婦が姓が一緒だ別だなんて言うこともないんだよ。みんな天皇の子だから。一緒なんだよ>とピントのズレた回答をした。

 亀井氏には夫婦の姓と愛の混同も見られ、持論が正しいとして決して譲らない。

亀井氏<あなた(=夫)は本当はな、いいか、心から愛されてないんだよ、間違いない>
夫<それはないと思います>
亀井氏<ないってそれは自分で勘違いしてる>

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