コロナ禍のお墓探し、「通常通りの営業」を求める声

文=wezzy編集部
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 お墓の情報サイト「いいお墓」は、「第12回 お墓の消費者全国実態調査(2021年)」を実施し、その調査結果をまとめました。

 それによると、お墓選びで最も重視したことは、1位「お墓の種類」31.2%で、2位の「自宅から霊園までのアクセス」17.8%に約2倍の差をつけています。3位は「金額」12.2%。「お墓の種類」「自宅から霊園までのアクセス」「金額」は、お墓選びの三大要素といえ、上位の要素はここ数年で大きな変化はないとのことです。

 購入したお墓の種類は、1位「樹木葬」46.5%、2位「一般墓」26.9%、3位「納骨堂」19.4%。第11回(2020年)調査で初めて一般墓を上回った樹木葬が、今回も引き続き1位となり、加えて、第11回では樹木葬と一般墓の差は14.1ptでしたが、第12回では19.6ptと、その差は拡大しています。

 お墓選びで重視した点の2位は「自宅から霊園までのアクセス」でしたが、その結果を裏付けるように、自宅から霊園までの移動時間は、「0-9分」11.6%、「10-19分」27.1%、「20-29分」21.0%。移動時間が30分以内の方が約6割を占めています。平均の移動時間は59.1分で、およそ1時間です。

 自宅から霊園までの主な交通手段は、「車」が72.9%で断トツに多く、全国的には車が主流のようです。ただし、近年は都市部を中心に駅近の納骨堂も増加傾向にあるといい、東京都内在住に限ると、「車」39.6%、「電車」36.3%と、同程度の割合でした。

 続いて、お墓選びで重視した点で3位の「金額」。まず、「一般墓」の平均購入価格は169.0万円となり、第11回(2020年)から7.2万円低下しています。

「樹木葬」の平均購入価格は71.7万円で、こちらは第11回(2020年)から2.9万円上昇しました。樹木葬は墓石代がかからないことが多いため、一般墓と比較すると費用を抑えられますが、納骨人数やシンボルの共有人数によって価格が変動するとのこと。

「納骨堂」の平均購入価格は91.3万円で、36.8%の方が「80-99万円」で購入したようです。第11回(2020年)からは、3.6万円上昇しています。初期費用がかかり、同じ永代供養墓の樹木葬と比較して維持費や管理費がかかる傾向にある納骨堂ですが、駅近で天候に左右されずにお墓参りができるメリットもあります。

 また、お墓選びで重要視した点で6位の「ペットと一緒に入れる区画がある」。身近にペットがいる方の55%が「元々ペットと一緒に眠りたいと思っていた」と回答していますが、「実際にペットと一緒に眠るお墓を購入できた」という方は、そのうちの約半数にとどまりました。別々のお墓に眠ることになった理由は、「一緒に眠れる霊園が近くになかった」「同じ霊園内で眠れるお墓はあったが、同じお墓(同区画内)で眠れる霊園はなかった」「親族と意見が分かれてしまった」など。

 新型コロナウイルスの影響で、葬儀活業界では、三密を避けるための小規模な葬儀が急増しました。しかしお墓探しに関しては、66.0%の方が「コロナ禍(2020年4月以降)にお墓を購入したが、影響は受けなかった」との回答で、希望通りの購入ができたようです。

 影響を受けた方の回答として多かったのは、「当初よりも建墓や納骨の時期が遅れた」16.6%、「霊園見学を延期や中止にした」9.4%となど。「その他」の回答では、「公共交通機関ではなく自家用車で見学に行った」「資料請求の段階で候補を絞り込み、実際に見学する霊園は最小限にした」などが挙げられました。

 コロナ禍(2020年4月~12月)でお墓を購入した方に、霊園に期待したことを聞いたところ、1位は「感染防止対策の徹底」66.6%、2位「通常通りの営業」28.0%、3位「感染防止対策の周知」24.3%。お墓を購入する時期や納骨に期限はないものの、お墓を準備することで心穏やかに日常を送ることができるという側面もあり、感染防止対策を徹底したうえで通常通りの営業が期待されていると分析されています。

▼調査概要
調査名:第12回 お墓の消費者全国実態調査(2021年)
調査対象:2020年1月~同年12月にお墓探しの総合情報サイト「いいお墓」経由でお墓を購入された方
調査期間:2021年1月14日~1月28日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:490件

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