玉川徹が「しらける」と苦言 SNSで問題拡散した長野茅野市「青い図書館」

文=柴田さとみ
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『モーニングショー』公式サイトより

 2月22日に放送された『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、SNSで問題となっていた長野県の茅野市民館の図書室について取り上げた。

 茅野市民館は「交流」をキーワードに設計され、外と内がお互いに見えるガラス張りの建物。市民も参加するかたちで計画が進められ、2005年にオープンした。建築賞も受賞した複合文化施設だが、図書室に並べた本に思わぬ弊害が発生しているとTwitterで話題になっている。紫外線により背表紙のほとんどが日焼けして青く変色し、赤や黄色に至っては文字が消えて読めなくなってしまったのだ。

 通常、図書館は蔵書を守るために直射日光は避けたつくりの建物が多い。同館はUVカットガラスを使用するなどの対策をしていたものの、茅野市は標高が高く紫外線の強さが勝ってしまったのだという。

 Twitter上では実際の書籍の写真も投稿されているが、まるで青色のフィルムを通して見ているような光景に、「被写体としては美しい」「青系の本だけ集めてこの雰囲気を作っていれば評価されていたかも」「青い図書館」という声もある。だが、建築物としての見た目だけでなく機能性も重視する必要がある、本を大切にすべきだ、との批判も多い。

 『羽鳥慎一モーニングショー』でもネット上の賛否両論を紹介したうえで、コメンテーターたちが議論。

石原良純<焼けてしまったんだから、こういう図書館なんだって割り切るしかないんでしょうね。(中略)日本は明かりを取り込みたい趣向ですから、致し方ないのかな。本の色が落ちちゃうのは嫌だけど>

玉川徹<僕も本好きだけど、ここに行ったらしらけるでしょうね。流行りなんですよね、アトリウムみたいにする建物があちこちできて。それが本当にいいのかどうかっていうのも若干疑問だったんですよ。京都に「私のしごと館」というのがあったんですが、閉まったあとに聞いてみたらすごく空調費がかかったんですって。
(中略)
見た目上はいいんだけど、流行りだから、でもどうなのかなあと。ましてや、ここを図書館にっていうのは違うんじゃないか>

 近年は建物の芸術面を重視した図書館も増えている。インスタ映えなどの効果もあり利用客が増えるといった利点はあるものの、図書館である以上、書籍の管理は重要だろう。

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