
Gettyimagesより
ダイソンは、世界10カ国で、ハウスダストや掃除周りの行動変容に関するグローバル調査を実施。その結果を公開しました。
調査は、米国、オーストラリア、日本、中国、韓国、フランス、英国、ドイツ、スペイン、イタリア/1万754人を対象に、2020年10月23日~11月11日に行われました。それによると、新型コロナウイルスによりニューノーマルな生活様式下となったことが影響してか、世界中で59%が掃除の回数頻度が増えたと回答(日本単体の回答は31%)。また、回答者の4人に1人が自宅のダストやホコリについて「非常に心配」だと答えています(日本単体の回答は14%)。
しかし、ハウスダストやその他の微細物質等が、“ダスト”や“ホコリ”と称されるものとどのような潜在的関連性があるのかに関しては、多くの人が「よくわからない」と回答。また、5人に1人がハウスダスト内に100ミクロンにも満たないサイズの微小な生物や物体が存在する可能性があることに「驚いた」と回答しています。ダニの死骸やダニのフンがハウスダストの構成物質であると知る人は5%未満 でした(日本単体回答は11%)。
室内の微細なゴミやホコリの量が減少することで健やかかつ快適な住空間になるであろうと回答したのは77% (日本単体は67%)、また、居住者の「健康の維持」が微細なゴミやホコリを取り除く最大の理由だと答えた人も全体の3分の1(日本単体は26%)を占めたといいます。ちなみに、日本の回答者における微細なダストやホコリを取り除く最大の理由は、自身の自宅、室内環境が「適切な衛生レベルを維持する」ことでした。
ハウスダストには、皮膚片、髪の毛、ダニの死骸、ダニのフン、カビ、昆虫類、繊維類など、100ミクロンにも満たず、肉眼では捉えにくい微小なサイズの生物や物体が混在していますが、おり、それらの多くは100ミクロン未満のサイズなので、肉眼では捉えにくいとされています。
ダイソン微生物学研究ラボの科学者であるデニス・マシューズ氏は、「こうした目に見えない構成物質こそが、私たちの快適な日常生活や住空間に影響を及ぼす」として、次のように説明しています。
「室内で過ごす時間が増えた昨今、目に見えない微細なゴミやホコリも含めたハウスダストに関して、さらにその除去対処方法について人々が理解することがきわめて重要なのです。ハウスダストに何が含まれ、どのような環境条件等で繁殖する、そしてどのような場所により気を配る必要がある等を知ることで、健やかかつ快適な暮らしに向けた掃除の実践につながることでしょう」
「ハウスダストが健やかな生活、暮らしに及ぼす影響は、専門家の間でも議論が続いており、初期研究では微細なゴミ、ホコリと微小な生物や物体の関連性が示唆されていますが、さらなる研究が必要です。しかしその一方で、微細なゴミやホコリを構成する物質に関する理解向上も必要です。“ニューノーマル”な生活様式を実践する中、室内で過ごす時間が増えている現在だからこそ、住居内などの潜む微細なゴミやホコリに含まれるハウスダストが健やかかつ快適な暮らしに影響を及ぼしうる場合があること、そしてそれらは適した道具を用いることで除去することも可能であるということを改めて伝えられればと思います」