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妊娠・育児コミュニティ「ベビカム」は、コロナ禍での医療従事者の現状について、妊娠中・育児中の女性を対象とした調査を2回に渡り実施。その結果を公開しました。
2月17日に開始した医療従事者への新型コロナワクチン先行接種。先行?優先接種についてどう思うかの質問には、「接種を受けたい」40.8%、「わからない」32.9%、「接種を受けたくない」26.3%(回答数/76、第二弾アンケートより)。

「ベビカム」調査より
「接種を受けたい」理由としては次のようなコメントが寄せられました。
・患者さんにうつさないためにもワクチンを受けて少しでも効果を期待したいです。
・副反応も含めてデータが少なく不安もあるがインフルエンザと同じように予防できるものはした方が良いと思う。また、受けることでデータ件数も増えるためです。
・自分がかかったときの重症化のリスクを減らす目的よりも、感染を広げない可能性を信じて接種を受けたいです。
新型コロナウイルスの影響で仕事に変化があったという方は94.7%。その中でも、「大きく変わった」との回答は53.9%に上りました(回答数/76、第二弾アンケートより)。
コロナ禍の影響があったという方に、仕事が以前より大変になったかを質問したところ、97.2%の方が「はい(大変になった)」との回答でした(回答数/72、第二弾アンケートより)。
仕事が大変になったという方に、その理由を尋ねたところ、最も多かったのは「精神的負担が増えた」で92.9%。次いで、「体力的な負担が増えた」60.0%、「労働時間が増えた」28.6%でした(回答数/70、複数選択可、第二弾アンケートより)。

「ベビカム」調査より
コロナ禍で大きく変わったことを尋ねたところ、寄せられたコメントからは、コロナ禍で医療従事者への節制がより求められ、家庭への影響に悩んでいる様子がうかがえます。
・職場の指示で保育所の行事(大人数で集まる)に親として参加できないことがほとんど。子どもに迷惑をかけている。休みの日も外出できなかったり、旅行や外食ももっての他。
・家族内で発熱者がいる場合も出勤停止で解熱後24時間以上が経過しないと出勤できない、もし自分自身が発熱した場合は解熱後72時間経過しないと出勤できない。なお、前者後者ともにPCR検査は必須。3歳と1歳の子どもを抱える身としては、子どもたちの体調不良が重なると有給消化ばかりでかなり厳しい状況です。
・コロナ患者は出ていないが、入院時に一定期間を個室隔離対応するなどしているため、対応が変わり業務が増えている。それに伴い、定時で上がれることが少なくなり、家事育児に少なからず影響が出ている。
しかし医療従事者のお仕事を誇りに思っているかという質問には、9割近くの86.8%の方が「はい(思っている)」と回答しており、一年にわたり続いている困難な状況の中、医療従事者の方が誇りを持って仕事と向き合っていることがわかります。であればこそ、こうした状況を政府に伝え、育児に関する不安や困りごとから医療従事者を解放すべく、一刻も早く有効な対策を打つよう要請していく必要があるでしょう。
▼調査概要
【調査時期】
第一弾「コロナ禍で医療従事者にベビカム緊急調査」: 2020年12月25日~2021年1月6日
第二弾「医療従事者アンケート2&医療従事者への応援メッセージ」: 2021年2月5日~2月12日
【調査方法】妊娠・育児サイト「ベビカム」にて募集し、Webフォームより回答
【回答数】のべ295名の医療従事者ママが回答(←のべ295名の子育て中の医療従事者/女性)