
Getty Imagesより
一般社団法人日本自動車連盟(以下、JAF)は、1月中に“猫が車に入り込んだことによるトラブル”による救援要請が22件あったとして、注意喚起をしています。
JAFによると、1月1日~1月31日の1カ月間でドライバーから「エンジンルームに猫が入り込んでしまった」とロードサービスの要請を受けた件数は、全国で22件。このうち、エンジン始動後に気づき、救援要請されたケースは8件あったそうです。
猫が入り込んでいることに気づかずにエンジンをかけてしまうと、エンジンベルトなどに巻き込まれる場合があります。もしベルトに巻き込まれてしまうと、猫が危険なことはいうまでもなく、車側もベルトがちぎれてしまったり、ちぎれなくとも洗浄が必要になる可能性もあるとのこと。
猫の命を守るためにも、乗車前には、ボンネットなどエンジンルーム付近を優しく叩くことが大切です。JAFは「ボンネットを叩くだけでなく、反応した音がしないか耳をすませましょう」と呼びかけています。なお、ボンネットを叩くいわゆる「猫バンバン」は有効ではあるものの、万能ではないとのこと。叩いて出てくるかは個猫差があり、叩いた後に猫の声や気配を感じたらボンネットを開け、確認してほしいそうです。
猫がエンジンルームに入り込むのは、寒い冬に暖かい場所を求めているからだと思われがちですが、JAFには冬に限らず1年間を通して救助要請が入っています。猫は暖かい場所だけでなく「狭い場所」も好むのです。駐車している車のエンジンルームは風雨が入りにくい上、暗く狭い空間なので、警戒心の強い猫にとっては安心できるようです。冬場に限らず、すべてのドライバーがこのことを意識し、注意していきたいものです。
▼クルマ何でも質問箱「猫がエンジンルームに入ることを知っていますか?」
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-trouble/subcategory-prevention/faq256